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2024年2月29日 (木)

義足用ライナー「アルファハイブリッドライナー」のご紹介

ウィローウッド社(アメリカ)製義足用ライナー「アルファハイブリッドライナー」のご紹介。

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 アルファライナーシリーズには色々種類がありますが、その中でアルファハイブリッドライナーは日本国内で一番利用者の多いライナーなので詳しくご紹介いたします。

 アルファハイブリッドライナーはアメリカのオハイオ州に位置するウィローウッド社が製造販売するライナーです。2010年に発売開始されて以来、多くの方に利用され続けているライナーです。アメリカはもちろん、ヨーロッパ、オーストラリア、日本で沢山実績のあるライナーです。

 

特徴1.快適な質感のハイブリッドゲル

 素材はTPE(サーモプラスチックエラストマー)製のハイブリッドゲルを使用しております。これはTPEにケプラー樹脂を配合して強度をもたせたゲル素材です。クッション性と支持性が両立している感じなのが正にハイブリッド的です。

 TPE製ライナーは熱により形状が変化するのが特徴で、装着している間に断端形状に馴染んでいきます。 少し特異な断端形状をしている方にも対応可能です。空気だまり無く、ピタッと断端にフィットする感じです。

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 TPE製のライナーはきつい締付け感は無いので、長時間装着していても不快感は少ないと思います。また厚み、クッション性があるので傷ができやすい糖尿病など血行障害性の原因による切断者にも適しています。

 ちなみに現在シリコーン製のライナーを使用している義足ユーザー様の方が多いと思いますが、TPE製のライナーはシリコーン製に比べクッション性があり、断端を優しく包み込んでくれるような感じです。消耗交換のサイクルはシリコーン製より少し早くなりますが、その分断端への負荷が少ないのが特徴です。

 

 

特徴2.ライナーが緩くなりにくい

 TPE製ライナーの特徴でもありますが、ゲルの形状が変化して断端に沿ってくれます。多少であれば断端が痩せたときでもライナーが追随してくれます。

 またTPE製ライナーはサイズ規格がS, M, Lといった具合で1サイズあたりの適応範囲が広いです。従ってサイズ選択の難しい新規切断のケースにも利用されることが多いです。

 

 

特徴3.膝が曲げやすい

 カバー生地に特徴があります。グレーの生地は横方向には伸びるが、縦方向には伸びない生地を使用しております。これにより歩行時に義足が縦方向にピストン運動することを抑えます。

 

 そして膝に当る場所には縦にも横にも伸びる白いストレッチの効く生地を使っているので、膝が曲がり易いです。また膝裏周辺のゲルが前側に比べると少し薄くなっているので、更に膝を曲げ易いです。仕事中、授業中座っている時間の多い人にはぴったりです。

Photo

 

 

 特徴4.断端末の違和感が少ない

 アコーディオン式アンブレラが特徴です。キャッチピンを取付けるプラスチックのアンブレラ部がジャバラ状になっており(Sサイズ以外)、断端にフィットします。これによりライナー装着時の断端への違和感を緩和します。またジャバラ状の形状がライナーへの圧を分散し耐久性を増します。アンブレラ部がゲルから剥がれるようなトラブルはありません。

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アルファハイブリッドライナーはこんな方へおすすめ

  • 断端にフィットするライナーをお探しの方
  • 膝の曲げ易いライナーをお探しの方
  • クッション性が必要な方
  • 傷ができにくいライナーを探している方
  • ライナー装着時の締付け感がきらいな方

 

 アルファハイブリッドライナーはクッション性と支持性のバランスの良い義足用ライナーです。いろいろメリットが多く、試着デモ機のご用意もございます。完成用部品に認可済みですので、ライナー選択の際は選択肢の一つにして頂けると幸いです。

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2023年3月 2日 (木)

リンデエクステンド社アンバサダー 酒井真理子様紹介

当社が代理店を務めるスウェーデン リンデエクステンド社のアンバサダーである

酒井真理子様をご紹介いたします。

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酒井様は2020年、肺炎の悪化から敗血症を患い、両足大腿を切断。

その後リハビリに励む中で出会った、

鉄道弘済会義肢装具サポートセンター義肢装具士の臼井二美男さんに紹介され、

臼井さん主催の

「スタートラインTokyo」にてスポーツ競技に参加し練習に取り組まれております。

 

スタートラインTokyoの練習会は、

年齢も走りのレベルも様々なメンバーが一緒に練習しております。

酒井様は切断後2年足らずで、スポーツ用義足を装着してランニングに挑戦中です。

 

インタビューを交え、酒井様と酒井様の利用している義肢パーツを紹介いたします。

 

Q.スタートラインTokyoに参加されての印象や良かったところをお聞かせください。

A.最初に参加してまず思ったのは、スタートラインTokyoは「活気がある」ということ。

切断障害という壁を乗り越えようと、スポーツに挑むみなさんの前向きな姿勢や明るさを感じました。

決して堅苦しいわけでなく、みんな笑い合いながら楽しい雰囲気で練習していることから自分もすぐに仲間ができて、打ち解けることができました。

 

Q.スポーツ用の板バネ足部を使用しての感想は?

A.最初に感激したのは、その軽さです。

軽いので、「これだったら走れるかも」と思えました。

 

ただ、身体の使い方にはコツが要り、板バネを使いこなすのは

意外に難しいことがすぐにわかりました。

身体は走ろうとしても、うまく板バネのしなりを使いこなせず、

苦労しています。

 

最近はだんだん、体力もついて小走りくらいはできるようになりました。

コツがわかったら一気に走れるようになると思います。

 

Q.スポーツでの目標等あればお聞かせください。

A.まずは走れるようになること。

板バネを使って走れる目安が「うまく(板バネの)しなりを使って飛べているかどうか」なのですが、

今はそれがまだできておらず、力まかせに小走りをしています。

 

板バネのしなりを使えれば、もっと楽な力でジャンプできるので

「ジャンプしながら前へ進む」、つまり走れるようになるのが目標です。

 

 

酒井様は日常用義足では足部にエクスステンドフットを利用しておりますが、

スポーツ時には足部を交換します。

その際、迅速交換コネクタ「エクステンドコネクト」を使用していると

切り替えが大変スムーズで便利です。

動画でもわかる通り、

両側の義足パーツを1分足らずで交換できます。

工具も不要でアライメントがくるう心配もありません。

最初にアライメントを設定すれば、

その後は毎回レンチでの角度調整も不要です。

 

スポーツ用足部に限らず、スタビー(短義足)等にも交換可能です。

1つのソケットを使いまわせるので、ソケット着脱の手間と労力もいらず

コストを抑えることもできます。

 

Q.エクステンドコネクトは便利ですか?

A. 私は4種類の足部を使い分けています。

  • 歩行用の足部
  • スタビーと呼ばれる、長さの異なる短義足を2種類。
  • スポーツ義足

 それらを毎日使い分けているのですが、工具を使わず、

すぐに簡単に足部の交換をできるのが便利で快適です。

 

エクステンドコネクトがなかったら、ソケットごと作らなければなりませんし。

足部を変えるたびにソケットの着脱するのは体力も消耗するうえ、手間が面倒です。

私は床の上で過ごすことも多いのですが

たとえばパソコンやデスクの前に座るときは膝継手を外しています。

歩かないときに膝継手があると重いですし、煩わしいので。

重さが軽減され断端への負荷も抑えられるのもよいと思っています。

膝継手を外しながら椅子に座っていると、疲れた時に体勢を変えるもの楽です。

 

Q.実際にスタビー義足の利用場面についてお聞かせください。

A.スタビーは切断後のリハビリで最初に使いました。

筋力や体力、バランスを養うためです。

 

スタビーは短いので、転んでもダメージが少ないため

アグレッシブにいろいろ挑戦し、できることも増えていって

自信をつけることができました。

 

退院後の現在、スタビーは主に家の中で家事をするときなどにつけています。

床掃除やトイレ掃除のときなど、スタビーですと動きやすいです。

お風呂掃除のときも、スタビーなら濡れても平気です。

 

また毎日筋トレやストレッチもやっているのですが、それらも

スタビーで行うと身体を動かしやすいです。

 

それから重い家具を動かすときやごみ捨てのときにもスタビーを使っています。

もし車を持っていたら、洗車や車のメンテナンスをするときにも使えますね。

また歩行用義足ほど重くないし、短いので

家でリラックスして過ごしたいときや、体調がよくないときもスタビーはおすすめです。

 

エクステンドコネクトは、ターンテーブルと同等機能として使用することもできます

(ターンテーブルとは回旋機能を有する義足パーツの事を指します)。

特に日本の生活様式では床や畳に座る場面は多く、また屋内外での靴の脱ぎ履きが必要となるケースにも直面します。

そのような場面でもターンテーブルを使用する事によって、日常生活を送ることが可能となります。

ターンテーブルは多くの大腿切断者にとって必要な義肢パーツです。

 

エクステンドコネクトは回旋するのではなく、パーツを一度切り離すことによってターンテーブルと同様の効果が得られます。

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Q.その他、エクステンドコネクトがあると便利と思う時は?

A.私は足部を何種類か持っていて

毎日交換するのですが、そのときにエクステンドコネクトを使っています。

 

また玄関での靴の着脱のときにも椅子に座って、エクステンドコネクトで

ひざ下を切り離せば簡単ですし、体勢も楽です。

 

ターンテーブルだと靴が上下反対になるので、靴紐を結んだりするのが難しいのですがエクステンドコネクトで切り離せば、(靴ひもを結んだり、靴を履いたりといった)作業はスムーズで簡単になります。

 

それから洋服(パンツ)を着替えるとき。

ターンテーブルを使っている方が多いですが、

着替えるときは膝継手があると膝継手がパンツやズボンに引っかかったりして

かなり面倒です。

エクステンドコネクトで膝継手を外して、着替えるとパンツやズボンも引っかからず、

スムーズで時間もかかりません。

 

 

酒井様の利用している足部について、

酒井様の利用しているエクステンドフットは不整地での安定性に優れるのが特徴です。

前足部のスプリングに柔軟性があり、凹凸路面に対応してくれます。両側大腿切断者でも安定性をもって移動することができます。ちょっとした段差や排水溝の傾斜、石畳等は都心部でも沢山あります。

エクステンドフットは多軸的な動きをして不整路面でバランスを取り、安心感を与えてくれます。

 Q.普段歩いていてバランスを崩してしまう(崩れそうになる)場所、歩きにくい場面等について教えてください。

A.義足ユーザーは歩道の傾斜がきついときはソケットにも負荷がかかり

身体をもっていかれるので倒れそうになりがちです。

私も他の足部を使っていた時、

路面の傾斜がきついと横に倒れそうになるのが本当に怖くて、

それがエクステンドフットを使い始める動機にもなりました。

 

義足ユーザーになって初めて気が付いたのですが、

日本の路面は水はけのためにほとんど傾斜しています。

その傾斜の上でバランスを取りながら歩くのはとても大変だったのですが

エクステンドフットを使い始めてからは悩みが解消されました。

エクステンドフットですと路面環境による影響を受けづらいからです。

まるで路面の凹凸や傾斜をエクステンドフットが吸収してくれているような感覚です。

 

散歩でたまに公園や神社といった不整地にも行きます。

公園や神社は土や芝生の上でバランスを取りにくいのですが、

エクステンドフットであれば、

足部が路面に吸い付くような動きでバランスをいなしてくれるので

倒れることなく歩けます。

他の足部だったら相当苦労するところですが。

 

Q.エクステンドフットの良さをお聞かせください。

A.不整地や傾斜している路面で

エクステンドフットが路面環境による負担を吸収し、

自分に代わってバランスをとってくれるところです。

 

他の足部だと路面環境に影響を受けてうまく歩けません。

 

エクステンドフットの柔軟性と安定性が人の足に近く、

義足ユーザーの負担を軽減してくれ、

自然な歩容を獲得しやすくしてくれます。

 

酒井様はインスタグラム等SNSでもご自身の義足生活の様子を発信されております。是非ご覧ください。

酒井真理子様のSNS

Instagram⇒https://www.instagram.com/mariko_bilateralprosthetics/

ユーチューブ⇒https://www.youtube.com/@makos2336

 

酒井様がご利用しているパーツについて

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エクステンドフット エクステンドコネクト

 

エクステンドフット エクステンドコネクト エクステンドコネクトとエクステンドフットは酒井様の日常生活をサポートいたします。 酒井様の益々のご活躍を期待しております。


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2023年1月13日 (金)

義足用迅速交換式コネクタ ユーザー調査

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リンデエクステンド社が行ったユーザー調査

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イノベーションは常にエンドユーザーのニーズから生まれています。エクステンドコネクトの開発のベースとなったのもユーザーに対する研究とデータです。

切断者が日常生活で直面する困難について2つの調査結果があり、エクステンドコネクト等のクイックチェンジアダプターを使用する事でそれら困難を解決することができます。

 

 

調査1(41名)

義足パーツを切り離し・接続できることによる生活の快適性の向上について、

この研究の目的は、義足足部パーツの切り離し・接続が簡易に行えることによって、切断者の生活の質の向上を調査することです。41名の義足ユーザーに対しアンケート調査を実施しました。

 

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調査2(47名)

義足構成パーツとして、クイックチェンジャーアダプターの需要を把握する調査。

活動によって義足パーツを切り離し・接続できるパーツの提案。年齢、体重、身長、切断部位、活動レベルが異なる切断者47名にアンケート調査を実施しました。ユーザーニーズに関するこの調査結果の一部をご紹介します。

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使用例


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2022年5月25日 (水)

あるリムロジックMユーザーの話

 吸着懸垂用の吸引器であるリムロジックMはソケット内部の空気を強制的に排出し、常に良好義足のな吸着懸垂環境を保つのに役立つパーツです。

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 一般的に吸着による懸垂はピン式懸垂に比べ義足との一体感があるのは容易にイメージがつくと思います。しかし活動と共にスリーブの隙間などから空気が入ると、良好な吸着環境が崩れてしまいます。リムロジック等の吸引器を使用していると、ソケット内に入り込んだ空気を強制的に排出してくれるので常に良好な吸着環境を保つ事ができます。

 このような良好な吸着懸垂は義足との一体感を高め、ボリューム変化の抑制により断端への摩擦・圧を軽減し健康的な断端の維持にもつながります。結果、義足ユーザーの行動、活動範囲を広げる可能性もあります。

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 今回、リムロジックM <ウィローウッド/LLM-1000>を使用している下腿義足ユーザー様からコメントを頂きましたのでご紹介します。

 

 「リムロジックMを使用して実感したメリットは2つです。1つめは、私は断端が短く一般的な方法だと良好な義足懸垂を保つのが難しいです。短い断端だけで身体を支えなければならないので吸引器で吸着環境を維持できないと移動中の不安定が生じます。リムロジックMは支持性を高めてくれるので、屋外でも健常者と同じ状況で就労に就くことができています。 2つめは発汗の問題を解決してくれました。以前リムロジックMを使用していなかった時は断端のボリューム変化があり、ソケットが緩くなると義足ソケット内で汗を多くかくことがありました。義足ソケット内で汗をかくと、ズボンを脱いでスリーブやライナーを外し、断端やライナーをタオルで拭いていました。これは大変な作業でした。周りに人が居るところでこの作業はできないので、トイレの個室を探して行います。リムロジックMを使用してからはこの作業の回数が減ったのでとても助かっています。」

 

義足判定にかかわる皆様へ

 リムロジック等の吸着懸垂用吸引器は高額ではありますが、大変有用な義足パーツです。 使用する義足パーツを選択する際は、義足ユーザーが日々どのような問題に直面しているのか、どのような不満を持っているのか、また生活環境、就労状況でどの義足パーツが本当に必要なのかを考えて選択していると思いますが、リムロジック等の吸着懸垂用吸引器が問題解決の助けになることもあると思います。リムロジック等の吸引器を使用した結果、健常者と同じ就労環境に就くことができるかもしれませんし、義足ユーザーの活動の幅を広げる可能性もあります。行動、活動範囲が広がれば義足ユーザーの社会、経済活動へのますますの参加増進にもつながり、個人だけでなく国としての豊かさにも影響することは簡単に想像できます。


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2022年3月 8日 (火)

テーリン社 義足用膝継手TGK-4P00のご紹介

台湾の徳林(テーリン)社製の義足用膝継手TGK-4P00のご紹介です。

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完成用部品番号 <徳林 TGK-4P00>

丈夫で長持ち 安心の膝継手

テーリン社製 TGK-4P00はクラシックなデザインで長年ご愛用者のいる空圧式4軸膝継手です。空圧制御により、ゆっくり歩きから歩行スピードを変えて歩きたい方へ対応可能です。

瞬間回転中心は膝軸より後方高い位置にあるので安定性に優れます。継手ボディの構造は非常にシンプルで不具合、トラブルの少ない膝継手です。試着デモ機のご用意もございます。

 

 

特徴

  • 空圧制御により歩行スピードの変化に追随します。

二部屋に分かれるシリンダー内の空気の行き来する箇所をニードル弁で調整する仕組みになっています。このニードルを動かし行き来する空気を調整し、伸展・屈曲抵抗を調整することが可能です。

 

  • 丈夫で耐久性に優れます。

ボディ部はカーボン製で、軸には丈夫なボールベアリングを採用しており耐久性に優れるつくりになっております。

 

  • 完全伸展の安心感。

調節可能な伸展補助バネ付で、ユーザーに安心感を提供します。バネを強めれば低活動者でも安心して完全伸展を確かめることができます。切断初期の訓練時期にも最適です。

 

  • 他社製品との互換性。

近位部にピラミッドコネクタTPS-M6を取付けることにより他社製品との互換性を高めます。回旋調整も容易なので便利なパーツです。

 

 

こんなケースに最適

  • 安定性をお求めの方(調節可能な伸展補助バネ付。切断初期の訓練時期からの使用にもご利用ください。)
  • ゆっくり歩きから歩行スピードを変えて歩きたい方(伸展屈曲抵抗調節が可能な空圧制御式です。)
  • メンテナンスの煩わしさを増やしたくない方(シンプルな構造でメンテナンスの必要性を最小限に抑えます。)

 

 

シリンダー内部は大変シンプルな作りになっております。メンテナンスもそれほど難しくなく、メーカーで研修を受けた当社スタッフが国内でメンテナンスできます。TGK-4P00の構造はシンプルかつ部品数も少ないので不具合の少ないことも特徴の一つです。

 

 

 

TGK-4P00には膝離断用のTGK-4P10とシリンダー部を短くしたTGK-4P01Pのシリーズがございます。いずれも完成用部品認可済みで試着デモ機のご用意もございます。

 

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2021年12月 8日 (水)

TRS社義手パーツのご紹介

TRS 社.は1979年、上肢切断者のボブ・ラドシー氏によって設立されました。

ボブは1971年に自動車事故で左前腕を失いました。1977年、大学院在学中に高性能な手先具の開発に取り組み、1980年初めての製品「GRIP prehensile hand」を完成させました。

それ以来、TRS社は小児用からスポーツおよびレクリエーション用の上肢用義肢パーツのエキスパートとなり、世界でも有数の義手パーツメーカーに成長しました。

2019年10月にFillauer Companies, Inc.傘下となりましたが、引き続き義手パーツ製品の製造販売を行っております。

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田沢製作所取扱い小児用手先具一例

品名:グリークシリーズ 小児用ハンド

完成用部品番号:TRS GREEK-SIZE <殻構造 手先具 E作業用手先具>

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耐久性と柔軟性のあるポリウレタン製のハンド。四つ這いや受動的な把持を可能とします。

  • 患側で身体、体重の支持が可能となります。
  • 両手動作を行うことが可能となります。
  • 受動的に物を把持することが可能となります。

 

小児用手先具の取り揃えもございます。

常用の義手の手継手と互換性があります。学校などの体育教育への参加を可能とし、成長・発達の一助を果たします。

 

品名:シュルーム タンブラー

完成用部品番号:TRS SHROOM <殻構造 手先具 E作業用手先具>

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品名:スウィンガーTD

完成用部品番号:TRS SWINGER <殻構造 手先具 E作業用手先具>

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補装具は原則1個の支給になりますが、補装具費支給事務取扱指針の中は以下の様に書かれております。まずは更生相談所に助言を求める必要があるそうです。体育授業は学校教育にも組み込まれており、文部科学省の学習指導要領には体育教科は、「心と体を一体としてとらえ,適切な運動の経験と健康・安全についての理解を通して,生涯にわたって運動に親しむ資質や能力の基礎を育てるとともに健康の保持増進と体力の向上を図り,楽しく明るい生活を営む態度を育てる。」目標があると書かれています。

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2021年11月19日 (金)

義肢コネクタ エクステンドコネクトのご紹介

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義肢用コネクタ「エクステンドコネクト」にアンカー取付けタイプA100-QPが加わりました。

ソケットにラミネーションされたアンカーパーツにねじ込めます。A100-QPの遠位にはオスピラミッドもしくはメスピラミッドが取り付け可能です。

このエクステンドコネクトを使用する事により、義足パーツを迅速に切り離すことが可能となります。 再取り付け後のアライメント調整は不要ですので、工具無しでパーツの切り離し、取り付けが行えます。エクステンドコネクトは、ロッキングホイールを有するクイックフィットユニットと受けとなるベースユニットから構成されます。

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A.クイックフィットユニット

B.ベースユニット

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種類があるので組み合わせによりほとんどの義足構成に組み込めます。

 

このエクステンドコネクトを使用する事により以下のようなことが可能となります。

例えば 義足ユーザーにとってタイトなズボンの着脱は難しいです。足首は固定されてしまっていますのでズボンを通すのは困難です。スーツを着用しないといけないビジネスマンは少なくないと思います。 特に手にも障害のある方にとっては、着衣も制限されてしまいます。

 

また車の助手席や飛行機等、狭い空間に留まるときに簡単に義足パーツを切り離せます。仕事で車、飛行機での移動が多い方もいらっしゃると思いますが、パーツを切り離せることにより身体への負担も軽減できます。 

 

一つのソケットで2タイプの義足として利用する事もできます。ソケットの下にエクステンドコネクトを取付けることによりソケット以下のパーツを組み替えることができます。例えば両大腿切断者が転倒の危険を防ぐために、屋内ではスタビー式義足に切り替えたりできます。

 

 

残念ながら2021年11月現在エクステンドコネクトは完成用部品に認可されておりません。 自費でならば問題なくご利用いただけます。公費で使用する場合は、特例補装具費の支給に則ってご利用ください。完成用部品認可まではご不便をおかけしますが申し訳ございません。

詳しくは厚生労働省サイトの補装具費支給制度の説明の中の ア.補装具費支給事務取扱指針をご確認ください。 

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補装具は原則1個の支給になりますが、補装具費支給事務取扱方針の中でも以下の様に書かれております。しかもエクステンドコネクトを使用すればソケットは使いまわしが可能なのでコストを抑えることができます。

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いずれにしても、このパーツが職業や生活の上で必要な事をユーザー様が訴え、更生相談所に認めてもらう必要があります。あったらいいな~程度では認めてもらえないと思いますので、しっかりと必要性を訴えてください。


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2021年11月14日 (日)

クリストファー・リンデさん

リンデエクステンド社の創業者である三肢切断者のクリストファー・リンデさんはとてもエネルギッシュで活動的な方なのでご紹介します。

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自ら開発した義肢パーツを使用して様々なアクティビティにチャレンジしています。特にエクステンドフットは多軸的な動きがあり、安定性に優れるだけでなく不整地でも断端や関節に余計な圧がかかりません。Xtendfootlimb

また彼の開発したエクステンドコネクトは迅速に義足パーツを切り離すことができます。しかも取付け後の再調整は不要なので義足ユーザーの活動の幅を広げることができます。

彼のユーチューブサイトからそのアクティビティの一部動画をご紹介します。

 

◉ゴルフに挑戦

起伏のあるゴルフコースでも安定性をもって移動できるだけでなく、上手にスウィングできているのがわかります。エクステンドフットは安定性抜群です。街中での階段や段差だけでなくゴルフやハイキングまで十分楽しめます。

 

◉クレー射撃に挑戦

足の配置、フットワークが大切だそうです。

 

◉チェアスキーに挑戦

チェアスキーに座る前に足部パーツを切り離しています。エクステンドコネクトが付いていると切り離しが簡単です。

 

◉SUPサーフィンに挑戦

スタビー式義足に切り替えSUPサーフィンに挑戦しています。エクステンドコネクトとエクステンドフットは防水です。

 

◉自転車に挑戦

三肢切断者用の自転車⁈

 

◉シッティングウエイクボード

凄い!これは勇気と体幹バランスの問題ですかね。

 

◉水泳に挑戦

クリストファーさんはパラリンピックロンドン大会、北京大会の水泳競技に出場するほどのアスリートです。

エクステンドフットは全国の補装具製作会社様を通じて試着が可能です。


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2021年11月 8日 (月)

義肢パーツの消耗交換について

ライナーロックのキャッチピン交換について

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当社で取扱う義足用パーツのカスケイド ライナーロック<IRS-200-AK / IRS-600-AK / IRS-600-AKT / IRS-650-AKL>は完成用部品に認可されておりますが、キャッチピン等消耗交換品は個別に完成用部品にリストされてはおりません。

ソケット交換の時期より早くキャッチピンが摩耗する事はありますので必要に応じてキャッチピンを交換してください。

厚生労働省のサイト内で、https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/yogu/index.html

補装具の種目、購入等に要する費用の額の算定等に関する基準の運用について以下のような説明があります。

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2021年7月16日 (金)

エクステンドフットがバージョンアップしました

スウェーデン リンデエクステンド社製義足足部「エクステンドフット」がバージョンアップし、操作性と耐久性を向上させました。

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●トゥスプリングの二股を高い位置まで延長し、よりダイナミックな動きとストレス分散を可能としました。

●トゥスプリングの幅を広げフットプレートとの接地面積を70%増やし、板バネ間での剥離を最小限に抑えました。

●足部本体の保証期間を24ヶ月から36ヶ月へと延長しました。

エクステンドフットは三肢切断者のクリストファー・リンデ氏が不整地でもバランスをとり易いよう開発した義足足部です。

エクステンドフットの最大の特徴は低重心にあります。
足関節の高さにある機械的な継手で多軸的な動きをするのではなく、前足部に近い位置でスプリングが路面に適応した動きをします。これは生理的な足に近い動きとなり、どのような路面形状にも適応できるので義足ユーザーの行動を制限しません。

クリストファー氏曰く、製品開発中に、義足足部のどこらへんで多軸的な動きをするのが理想的なのかを追求したとのこです。そしてその動きを実現できるスプリング素材を採用したそうです。

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品名:エクステンドフット

完成用部品:リンデエクステンド H100


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