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2023年3月 2日 (木)

リンデエクステンド社アンバサダー 酒井真理子様紹介

当社が代理店を務めるスウェーデン リンデエクステンド社のアンバサダーである

酒井真理子様をご紹介いたします。

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酒井様は2020年、肺炎の悪化から敗血症を患い、両足大腿を切断。

その後リハビリに励む中で出会った、

鉄道弘済会義肢装具サポートセンター義肢装具士の臼井二美男さんに紹介され、

臼井さん主催の

「スタートラインTokyo」にてスポーツ競技に参加し練習に取り組まれております。

 

スタートラインTokyoの練習会は、

年齢も走りのレベルも様々なメンバーが一緒に練習しております。

酒井様は切断後2年足らずで、スポーツ用義足を装着してランニングに挑戦中です。

 

インタビューを交え、酒井様と酒井様の利用している義肢パーツを紹介いたします。

 

Q.スタートラインTokyoに参加されての印象や良かったところをお聞かせください。

A.最初に参加してまず思ったのは、スタートラインTokyoは「活気がある」ということ。

切断障害という壁を乗り越えようと、スポーツに挑むみなさんの前向きな姿勢や明るさを感じました。

決して堅苦しいわけでなく、みんな笑い合いながら楽しい雰囲気で練習していることから自分もすぐに仲間ができて、打ち解けることができました。

 

Q.スポーツ用の板バネ足部を使用しての感想は?

A.最初に感激したのは、その軽さです。

軽いので、「これだったら走れるかも」と思えました。

 

ただ、身体の使い方にはコツが要り、板バネを使いこなすのは

意外に難しいことがすぐにわかりました。

身体は走ろうとしても、うまく板バネのしなりを使いこなせず、

苦労しています。

 

最近はだんだん、体力もついて小走りくらいはできるようになりました。

コツがわかったら一気に走れるようになると思います。

 

Q.スポーツでの目標等あればお聞かせください。

A.まずは走れるようになること。

板バネを使って走れる目安が「うまく(板バネの)しなりを使って飛べているかどうか」なのですが、

今はそれがまだできておらず、力まかせに小走りをしています。

 

板バネのしなりを使えれば、もっと楽な力でジャンプできるので

「ジャンプしながら前へ進む」、つまり走れるようになるのが目標です。

 

 

酒井様は日常用義足では足部にエクスステンドフットを利用しておりますが、

スポーツ時には足部を交換します。

その際、迅速交換コネクタ「エクステンドコネクト」を使用していると

切り替えが大変スムーズで便利です。

動画でもわかる通り、

両側の義足パーツを1分足らずで交換できます。

工具も不要でアライメントがくるう心配もありません。

最初にアライメントを設定すれば、

その後は毎回レンチでの角度調整も不要です。

 

スポーツ用足部に限らず、スタビー(短義足)等にも交換可能です。

1つのソケットを使いまわせるので、ソケット着脱の手間と労力もいらず

コストを抑えることもできます。

 

Q.エクステンドコネクトは便利ですか?

A. 私は4種類の足部を使い分けています。

  • 歩行用の足部
  • スタビーと呼ばれる、長さの異なる短義足を2種類。
  • スポーツ義足

 それらを毎日使い分けているのですが、工具を使わず、

すぐに簡単に足部の交換をできるのが便利で快適です。

 

エクステンドコネクトがなかったら、ソケットごと作らなければなりませんし。

足部を変えるたびにソケットの着脱するのは体力も消耗するうえ、手間が面倒です。

私は床の上で過ごすことも多いのですが

たとえばパソコンやデスクの前に座るときは膝継手を外しています。

歩かないときに膝継手があると重いですし、煩わしいので。

重さが軽減され断端への負荷も抑えられるのもよいと思っています。

膝継手を外しながら椅子に座っていると、疲れた時に体勢を変えるもの楽です。

 

Q.実際にスタビー義足の利用場面についてお聞かせください。

A.スタビーは切断後のリハビリで最初に使いました。

筋力や体力、バランスを養うためです。

 

スタビーは短いので、転んでもダメージが少ないため

アグレッシブにいろいろ挑戦し、できることも増えていって

自信をつけることができました。

 

退院後の現在、スタビーは主に家の中で家事をするときなどにつけています。

床掃除やトイレ掃除のときなど、スタビーですと動きやすいです。

お風呂掃除のときも、スタビーなら濡れても平気です。

 

また毎日筋トレやストレッチもやっているのですが、それらも

スタビーで行うと身体を動かしやすいです。

 

それから重い家具を動かすときやごみ捨てのときにもスタビーを使っています。

もし車を持っていたら、洗車や車のメンテナンスをするときにも使えますね。

また歩行用義足ほど重くないし、短いので

家でリラックスして過ごしたいときや、体調がよくないときもスタビーはおすすめです。

 

エクステンドコネクトは、ターンテーブルと同等機能として使用することもできます

(ターンテーブルとは回旋機能を有する義足パーツの事を指します)。

特に日本の生活様式では床や畳に座る場面は多く、また屋内外での靴の脱ぎ履きが必要となるケースにも直面します。

そのような場面でもターンテーブルを使用する事によって、日常生活を送ることが可能となります。

ターンテーブルは多くの大腿切断者にとって必要な義肢パーツです。

 

エクステンドコネクトは回旋するのではなく、パーツを一度切り離すことによってターンテーブルと同様の効果が得られます。

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Q.その他、エクステンドコネクトがあると便利と思う時は?

A.私は足部を何種類か持っていて

毎日交換するのですが、そのときにエクステンドコネクトを使っています。

 

また玄関での靴の着脱のときにも椅子に座って、エクステンドコネクトで

ひざ下を切り離せば簡単ですし、体勢も楽です。

 

ターンテーブルだと靴が上下反対になるので、靴紐を結んだりするのが難しいのですがエクステンドコネクトで切り離せば、(靴ひもを結んだり、靴を履いたりといった)作業はスムーズで簡単になります。

 

それから洋服(パンツ)を着替えるとき。

ターンテーブルを使っている方が多いですが、

着替えるときは膝継手があると膝継手がパンツやズボンに引っかかったりして

かなり面倒です。

エクステンドコネクトで膝継手を外して、着替えるとパンツやズボンも引っかからず、

スムーズで時間もかかりません。

 

 

酒井様の利用している足部について、

酒井様の利用しているエクステンドフットは不整地での安定性に優れるのが特徴です。

前足部のスプリングに柔軟性があり、凹凸路面に対応してくれます。両側大腿切断者でも安定性をもって移動することができます。ちょっとした段差や排水溝の傾斜、石畳等は都心部でも沢山あります。

エクステンドフットは多軸的な動きをして不整路面でバランスを取り、安心感を与えてくれます。

 Q.普段歩いていてバランスを崩してしまう(崩れそうになる)場所、歩きにくい場面等について教えてください。

A.義足ユーザーは歩道の傾斜がきついときはソケットにも負荷がかかり

身体をもっていかれるので倒れそうになりがちです。

私も他の足部を使っていた時、

路面の傾斜がきついと横に倒れそうになるのが本当に怖くて、

それがエクステンドフットを使い始める動機にもなりました。

 

義足ユーザーになって初めて気が付いたのですが、

日本の路面は水はけのためにほとんど傾斜しています。

その傾斜の上でバランスを取りながら歩くのはとても大変だったのですが

エクステンドフットを使い始めてからは悩みが解消されました。

エクステンドフットですと路面環境による影響を受けづらいからです。

まるで路面の凹凸や傾斜をエクステンドフットが吸収してくれているような感覚です。

 

散歩でたまに公園や神社といった不整地にも行きます。

公園や神社は土や芝生の上でバランスを取りにくいのですが、

エクステンドフットであれば、

足部が路面に吸い付くような動きでバランスをいなしてくれるので

倒れることなく歩けます。

他の足部だったら相当苦労するところですが。

 

Q.エクステンドフットの良さをお聞かせください。

A.不整地や傾斜している路面で

エクステンドフットが路面環境による負担を吸収し、

自分に代わってバランスをとってくれるところです。

 

他の足部だと路面環境に影響を受けてうまく歩けません。

 

エクステンドフットの柔軟性と安定性が人の足に近く、

義足ユーザーの負担を軽減してくれ、

自然な歩容を獲得しやすくしてくれます。

 

酒井様はインスタグラム等SNSでもご自身の義足生活の様子を発信されております。是非ご覧ください。

酒井真理子様のSNS

Instagram⇒https://www.instagram.com/mariko_bilateralprosthetics/

ユーチューブ⇒https://www.youtube.com/@makos2336

 

酒井様がご利用しているパーツについて

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エクステンドフット エクステンドコネクト

 

エクステンドフット エクステンドコネクト エクステンドコネクトとエクステンドフットは酒井様の日常生活をサポートいたします。 酒井様の益々のご活躍を期待しております。


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2023年1月13日 (金)

義足用迅速交換式コネクタ ユーザー調査

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リンデエクステンド社が行ったユーザー調査

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イノベーションは常にエンドユーザーのニーズから生まれています。エクステンドコネクトの開発のベースとなったのもユーザーに対する研究とデータです。

切断者が日常生活で直面する困難について2つの調査結果があり、エクステンドコネクト等のクイックチェンジアダプターを使用する事でそれら困難を解決することができます。

 

 

調査1(41名)

義足パーツを切り離し・接続できることによる生活の快適性の向上について、

この研究の目的は、義足足部パーツの切り離し・接続が簡易に行えることによって、切断者の生活の質の向上を調査することです。41名の義足ユーザーに対しアンケート調査を実施しました。

 

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調査2(47名)

義足構成パーツとして、クイックチェンジャーアダプターの需要を把握する調査。

活動によって義足パーツを切り離し・接続できるパーツの提案。年齢、体重、身長、切断部位、活動レベルが異なる切断者47名にアンケート調査を実施しました。ユーザーニーズに関するこの調査結果の一部をご紹介します。

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使用例


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2022年5月25日 (水)

あるリムロジックMユーザーの話

 吸着懸垂用の吸引器であるリムロジックMはソケット内部の空気を強制的に排出し、常に良好義足のな吸着懸垂環境を保つのに役立つパーツです。

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 一般的に吸着による懸垂はピン式懸垂に比べ義足との一体感があるのは容易にイメージがつくと思います。しかし活動と共にスリーブの隙間などから空気が入ると、良好な吸着環境が崩れてしまいます。リムロジック等の吸引器を使用していると、ソケット内に入り込んだ空気を強制的に排出してくれるので常に良好な吸着環境を保つ事ができます。

 このような良好な吸着懸垂は義足との一体感を高め、ボリューム変化の抑制により断端への摩擦・圧を軽減し健康的な断端の維持にもつながります。結果、義足ユーザーの行動、活動範囲を広げる可能性もあります。

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 今回、リムロジックM <ウィローウッド/LLM-1000>を使用している下腿義足ユーザー様からコメントを頂きましたのでご紹介します。

 

 「リムロジックMを使用して実感したメリットは2つです。1つめは、私は断端が短く一般的な方法だと良好な義足懸垂を保つのが難しいです。短い断端だけで身体を支えなければならないので吸引器で吸着環境を維持できないと移動中の不安定が生じます。リムロジックMは支持性を高めてくれるので、屋外でも健常者と同じ状況で就労に就くことができています。 2つめは発汗の問題を解決してくれました。以前リムロジックMを使用していなかった時は断端のボリューム変化があり、ソケットが緩くなると義足ソケット内で汗を多くかくことがありました。義足ソケット内で汗をかくと、ズボンを脱いでスリーブやライナーを外し、断端やライナーをタオルで拭いていました。これは大変な作業でした。周りに人が居るところでこの作業はできないので、トイレの個室を探して行います。リムロジックMを使用してからはこの作業の回数が減ったのでとても助かっています。」

 

義足判定にかかわる皆様へ

 リムロジック等の吸着懸垂用吸引器は高額ではありますが、大変有用な義足パーツです。 使用する義足パーツを選択する際は、義足ユーザーが日々どのような問題に直面しているのか、どのような不満を持っているのか、また生活環境、就労状況でどの義足パーツが本当に必要なのかを考えて選択していると思いますが、リムロジック等の吸着懸垂用吸引器が問題解決の助けになることもあると思います。リムロジック等の吸引器を使用した結果、健常者と同じ就労環境に就くことができるかもしれませんし、義足ユーザーの活動の幅を広げる可能性もあります。行動、活動範囲が広がれば義足ユーザーの社会、経済活動へのますますの参加増進にもつながり、個人だけでなく国としての豊かさにも影響することは簡単に想像できます。


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2021年12月21日 (火)

アラードAFOについてよくある質問

お陰様で田沢製作所取扱いのカーボン製短下肢装具 アラードAFOは、2017年に完成用部品に認可されて以来ご利用者が益々増えております。

軽量で薄く、市販の靴を利用できる特徴があり、歩きやすい装具です。

今回は、よく聞く質問をまとめてみました。

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Q.試着はできますか?

A.試着できます。最終的には義肢装具士様による適合納品となりますが、試着デモ機にて使用感を確認できます。全国の補装具製作会社様を通じて試着が可能です。試着時のポイントやトレーニング方法をまとめた医療従事者向けの説明会も行っておりますのでご要望の方は田沢製作所マーケティング部までご連絡ください。また当社において通年でアラードAFO試着会を行っております。

 

Q.アラードAFOの適応・対象は?

A.あらゆる神経系疾患による下垂足の方が対象となりますが、本装具で足の変形をコントロールすることはできません。従ってインソールを併用したりフットプレートを加工する必要があるケースもございます。強い拘縮や足関節の可動域の無いケースは適応外となります。ご使用になれるかどうかは、試着品でお試しいただきご判断ください。

 

Q.アラードAFOには沢山種類がありますが選択方法を教えてください。

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A.以下に従い選択ください。

Step1. ユーザーの身体条件と装具の剛性を見ながら最適なタイプを選択してください。剛性が低いイプシロンタイプほど柔らかくたわみ、剛性が高いブルーロッカータイプは硬く、支持性、反発力が大きくなります。

  • イプシロンタイプ:軽度の下垂足
  • トーオフタイプ:中程度の下垂足
  • ブルーロッカータイプ:中~高程度の下垂足、両側ユーザー、前足部切断

Step2. モデル毎に構造的高さや踵の差高が異なりますので、利用者の身体機能、特徴や使用する靴に合わせてモデルを選択してください。

  • フローモデル:フットプレートが柔らかくたわみ、前後への可動式があります。
  • 1/2モデル:踵の差高が低く(7mm)スニーカーやリハビリシューズ向き。
  • 2.0モデル:踵の差高が高く(12-16mm)ビジネスシューズ、ドレスシューズ向き。
  • ショートモデル:踵の差高が低く(7mm)また構造的高さも低いので小柄な方でも利用可能。
  • 小児モデル:小児用サイズ

 

Q.アラードAFOに体重制限はありますか?

A.体重制限はありません。アラードAFOは種類があり、剛性が異なります。大きな支持性が必要であればブルーロッカータイプが該当します。また同じ種類でもサイズが大きい方が支持性は高くなるので、あえて大きいサイズを選んで、フットプレートをトリムして靴に入れて使用するケースもあります。

 

Q.靴が必要なのですか?

A.アラードAFOは靴の中に入れて靴を履くように装着します。靴は市販のスニーカー等で問題ないので、踵部のしっかりした靴を選んでください。サンダルは不向きです。室内で装具装着が必要な場合は、上履きをご用意する必要があります。ちなみに靴の中にアラードAFOを入れたらインソールを入れてアラードAFOを挟み込んでください。そうすることにより装具がずれません。

 

Q.支柱が足に当たります。アラードAFOを熱加工できますか?

A.アラードAFOは熱加工できません。可能な対策方法は靴の中での配置をずらし足への圧を逃がします。使用するインソールを2-3mm内側へずらしアラードAFOのフットプレートに貼り付けることにより支柱を若干アウトセットする事ができます。 また、足部の動揺や横方向の動きによって支柱が当たるケースではインソールでサポートする必要があります。ちなみに支柱のRが一番大きいのはイプシロンタイプになります。

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Q.アラードAFOをカットすることはできますか?

A.フットプレートを2-3mmトリミングすることは可能です(支柱は不可)。また前面シェルの上縁もトリミング可能です。

 

Q.足に変形があるのですがアラードAFOは使えますか?

A.アラードAFOは足の変形をコントロールする事はできません。インソールを併用したり、フットプレートにインソール的な役割の加工をする必要があります。

 

Q.禁忌事項は?

A.アラードAFOは継手を使用している装具ではないので、しゃがみ込みの姿勢を繰り返したりすると負荷がアラードAFOの支柱の根本に集中し装具が破損してしまいます。このような動作は禁忌になりますのでご注意ください。支柱に負荷をかけそうな時はストラップを緩めてください。

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Q.保証はありますか?

A.1年(小児用は6ヶ月)の保証があり、破損に対し保証期間内であれば2回まで無償交換いたします。

 

Q.どのような破損が考えられますか?

A.支柱の根本のカーボンが剥離するケースがあります。 破損の原因を特定するのは難しいですが、活動や動きに関連している可能性が高いです。活動的な人がスクワット動作をしたり、車高の高い車から飛び降りたり、つま先だけで階段を登ったり極度の負荷をかけるとカーボンの剥離に繋がることがあります。その他アライメントも要因の一つで、装具の踵の差高と靴の差高があっていることが重要です。また横方向への過度の動きも破損の要因なのでインソールでマネージメントする必要性を確認してください。

支柱の中間部が折れるケースはまれですが、二分脊椎のケースのように横方向への過度の動きや捻じれがある場合に支柱に高いストレスがかかり折れてしまうケースがあります。また多くの場合しゃがみ歩行も併発していることが推測されます。可能性のある対応策としては、アラードAFOのフットプレートの後ろ面の内側にEVAやコルクを敷いて装具の傾きを変えて支柱へのストレスを改善させることです。またSMO/DAFOを併用し足部のアライメントを整えることも重要です。 アラードAFOでは対応できないケースもあるので、適応かどうかはデモ機でご確認ください。

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Q.両側ユーザーが左右異なるタイプのアラードAFOを履く事はありますか?

A.左右機能にどれだけの違いがあるのかにもよるかもしれませんが、 メーカーでは左右同じタイプ装着を推奨しております。

 

Q.現在トーオフ2.0を数年しており作り替えを検討しております。同じトーオフ2.0で作り替えをした方が良いですか?

A.身体の機能や参加する活動も変わってきている可能性がありますので、機会があるのであれば他のタイプも試着されることをお勧めします。使用期間と共に剛性の異なるタイプへ変更されることはあります。

 

Q.義足のパーツとして使えますか?

A.ブルーロッカータイプを前足部切断者への義足パーツとして利用できます。 カーボン素材とデザイン構造により以下のメリットを享受できます。詳しくはこちら28940_blue_rocker_2015horz

  • 推進力の復元
  • 歩行スピードの向上
  • 断端末部での摩擦の軽減

 

Q.病院、リハ施設が訓練用に購入する事は可能ですか?

A.施設評価用キットをご用意しております。詳しくは田沢製作所マーケティング部までご連絡ください。

 

Q.アラードAFOについての医療従事者向け説明会等はありますか?

A.随時オンラインで説明会開催可能ですので、田沢製作所マーケティング部までお問合せください。製品の特徴紹介から試着時のポイントを説明した内容のプログラムがございます。


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2021年12月 8日 (水)

TRS社義手パーツのご紹介

TRS 社.は1979年、上肢切断者のボブ・ラドシー氏によって設立されました。

ボブは1971年に自動車事故で左前腕を失いました。1977年、大学院在学中に高性能な手先具の開発に取り組み、1980年初めての製品「GRIP prehensile hand」を完成させました。

それ以来、TRS社は小児用からスポーツおよびレクリエーション用の上肢用義肢パーツのエキスパートとなり、世界でも有数の義手パーツメーカーに成長しました。

2019年10月にFillauer Companies, Inc.傘下となりましたが、引き続き義手パーツ製品の製造販売を行っております。

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田沢製作所取扱い小児用手先具一例

品名:グリークシリーズ 小児用ハンド

完成用部品番号:TRS GREEK-SIZE <殻構造 手先具 E作業用手先具>

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耐久性と柔軟性のあるポリウレタン製のハンド。四つ這いや受動的な把持を可能とします。

  • 患側で身体、体重の支持が可能となります。
  • 両手動作を行うことが可能となります。
  • 受動的に物を把持することが可能となります。

 

小児用手先具の取り揃えもございます。

常用の義手の手継手と互換性があります。学校などの体育教育への参加を可能とし、成長・発達の一助を果たします。

 

品名:シュルーム タンブラー

完成用部品番号:TRS SHROOM <殻構造 手先具 E作業用手先具>

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品名:スウィンガーTD

完成用部品番号:TRS SWINGER <殻構造 手先具 E作業用手先具>

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補装具は原則1個の支給になりますが、補装具費支給事務取扱指針の中は以下の様に書かれております。まずは更生相談所に助言を求める必要があるそうです。体育授業は学校教育にも組み込まれており、文部科学省の学習指導要領には体育教科は、「心と体を一体としてとらえ,適切な運動の経験と健康・安全についての理解を通して,生涯にわたって運動に親しむ資質や能力の基礎を育てるとともに健康の保持増進と体力の向上を図り,楽しく明るい生活を営む態度を育てる。」目標があると書かれています。

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2021年11月14日 (日)

クリストファー・リンデさん

リンデエクステンド社の創業者である三肢切断者のクリストファー・リンデさんはとてもエネルギッシュで活動的な方なのでご紹介します。

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自ら開発した義肢パーツを使用して様々なアクティビティにチャレンジしています。特にエクステンドフットは多軸的な動きがあり、安定性に優れるだけでなく不整地でも断端や関節に余計な圧がかかりません。Xtendfootlimb

また彼の開発したエクステンドコネクトは迅速に義足パーツを切り離すことができます。しかも取付け後の再調整は不要なので義足ユーザーの活動の幅を広げることができます。

彼のユーチューブサイトからそのアクティビティの一部動画をご紹介します。

 

◉ゴルフに挑戦

起伏のあるゴルフコースでも安定性をもって移動できるだけでなく、上手にスウィングできているのがわかります。エクステンドフットは安定性抜群です。街中での階段や段差だけでなくゴルフやハイキングまで十分楽しめます。

 

◉クレー射撃に挑戦

足の配置、フットワークが大切だそうです。

 

◉チェアスキーに挑戦

チェアスキーに座る前に足部パーツを切り離しています。エクステンドコネクトが付いていると切り離しが簡単です。

 

◉SUPサーフィンに挑戦

スタビー式義足に切り替えSUPサーフィンに挑戦しています。エクステンドコネクトとエクステンドフットは防水です。

 

◉自転車に挑戦

三肢切断者用の自転車⁈

 

◉シッティングウエイクボード

凄い!これは勇気と体幹バランスの問題ですかね。

 

◉水泳に挑戦

クリストファーさんはパラリンピックロンドン大会、北京大会の水泳競技に出場するほどのアスリートです。

エクステンドフットは全国の補装具製作会社様を通じて試着が可能です。


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2021年10月28日 (木)

2020パラリンピック東京にて、アラードAFOユーザーが活躍されました。

カーボン製短下肢装具アラードAFOユーザー3名の方がメダルを獲得しました。

おめでとうございます。

ジル・ウォルシュ選手は女子T1-2ロードレスで銅メダル。
アンア・ベック選手は女子C1-3ロードレースとC1-3タイムトライアルの両方で銀メダル。
ケイト・シューメーカー選手は馬術で銅メダル。
ジェイミー・ウィットモア選手は惜しくも表彰台を逃してしまいましたが、彼女の活躍はまだまだ見られそうです。

皆様のますますのご活躍を期待しております。

アラードUSAがサポートしている短下肢装具ユーザーのコミュニティーサイト"Get Back Up"では、
今パラリンピックでメダルを獲得されたユーザーに限らず様々な方の日常のレポートがあります。コミュニティーに登録すれば、短下肢装具ユーザーであれば誰でも記事を投稿できるそうです。


Get Back Up ウェッブサイト
Get Back Up フェイスブック


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2021年7月16日 (金)

エクステンドフットがバージョンアップしました

スウェーデン リンデエクステンド社製義足足部「エクステンドフット」がバージョンアップし、操作性と耐久性を向上させました。

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●トゥスプリングの二股を高い位置まで延長し、よりダイナミックな動きとストレス分散を可能としました。

●トゥスプリングの幅を広げフットプレートとの接地面積を70%増やし、板バネ間での剥離を最小限に抑えました。

●足部本体の保証期間を24ヶ月から36ヶ月へと延長しました。

エクステンドフットは三肢切断者のクリストファー・リンデ氏が不整地でもバランスをとり易いよう開発した義足足部です。

エクステンドフットの最大の特徴は低重心にあります。
足関節の高さにある機械的な継手で多軸的な動きをするのではなく、前足部に近い位置でスプリングが路面に適応した動きをします。これは生理的な足に近い動きとなり、どのような路面形状にも適応できるので義足ユーザーの行動を制限しません。

クリストファー氏曰く、製品開発中に、義足足部のどこらへんで多軸的な動きをするのが理想的なのかを追求したとのこです。そしてその動きを実現できるスプリング素材を採用したそうです。

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品名:エクステンドフット

完成用部品:リンデエクステンド H100


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2021年7月 2日 (金)

アラードAFO試着会の感想

 カーボン製短下肢装具「アラードAFO」試着会を担当している義肢装具士のHです。

 当社では、昨年夏よりアラードAFOを試着希望の装具ユーザー様へ試着会を開催しております。多いときには週に2,3組が来社されることもございます。いままでの試着会の経験からの私の感想を書きたいと思います。

 アラードAFOはカーボン製で従来のプラスチックや金属支柱を使用しているタイプとは特徴が少し異なります。よって、ちょっとした歩行訓練、またタイプ種類の選択の知識が必要になります。

 アラードAFOを試着すると、皆様いきなり歩きはじめようとされる方がほとんどです。しかし、はやる気持ちを抑えて、じっくりトレーニングすることが重要と感じました。下にメーカーが作成したトレーニングプログラムをリンクしておきますが、要はアラードAFOにしっかりと体重をのせるトレーニングです。

Pdflogo_3アラードAFOトレーニングプログラム

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 そして次に、数あるアラードAFOのタイプ種類の中から最適なタイプを選ぶことの重要さを感じました。アラードAFOは発売当初は2,3種類だけでしたが、今では10種類と増えました。病院アラードAFOのオーダーが出た場合に、アラードAFOのどのタイプ種類を選べば良いか悩まれた事はありませんでしょうか。アラードAFOを選ぶ際、『トーオフ ショートは中等度の麻痺のある方、ブルーロッカーは麻痺の強い方、イプシロンはあまり使えない』という認識の義肢装具士さんも多いかと思います。

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 一応メーカーが示す選択の目安としては、そのようになってはいるのですが、ユーザー様の身体の機能によっては人それぞれです。私の経験から申し上げますとアラードAFOは、なるべく多くのアラードAFOのタイプ種類を試着した方が良いです。 普段の業務の中で私は比較的シューホンが好きなので、シューホンのトリミングを変えることでこんな歩容になるのかな?と予測がつきます。しかしアラードAFOはトリミング調整ができないので、タイプ種類を変えるしかなく、また変えた時にどのような歩容になるのか予測が難しいです。一見「ブルーロッカーかな?」と判断しそうになるようなユーザー様が、全てのタイプ種類を試着して比較した結果、イプシロンが一番良かったというケースが散見されています。 メーカーの言う通り、私達義肢装具士は足関節を固定しすぎているのかな?と最近思うところでもあります。

 

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 またその他の工夫ではありますが、足底板を入れる事(外反足の方は特に)、あえて種類の中のサイズを上げたり下げたりする事でも歩容の変化を実感する事が出来ています。 アラードAFOは日本全国の病院で試着できるような仕組みにはなっておりますが、一度に全てのタイプ種類をお貸出しするのは当社も難しいです。そのような時は、弊社の『アラードAFO試着会』をぜひ患者様にご紹介下さい。 体験会にお越しいただいたユーザー様には簡単な歩行訓練と最適なアラードAFOタイプ種類の選択をお手伝いします。 また、体験会では歩行計測も行っております。まず現在使用中の装具で5m歩行を3回行い速度と歩数を計測いたします。アラードAFO選定後、同じように5m歩行を3回行い速度と歩数を計測させて頂き数値化する事でユーザー様にも客観的に違いを実感して頂いております。

 ご興味のある方は是非アラードAFO試着会にお越しください。

試着会の流れはこちら

製品について田沢製作所マーケティング部ユーチューブサイトで動画でご覧いただけます。ユーザー様の歩行動画等もご覧いただけます。

Lqxhk582_400x400動画を見る


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2021年6月21日 (月)

アラード社製装具のご紹介

アラード社製装具を動画で紹介した資料を作成いたしました。

どれもユニークな特徴のある装具です。ご担当の義肢装具士様を通じ、試着デモ品を確認することができます。

ご要望に応じて、義肢装具士、医療従事者向け製品説明会をご用意しております。お問合せは田沢製作所マーケティング部までご連絡ください。

 

カーボン製短下肢装具

アラードAFO

動的安定性を保ち、歩行パターンを正常歩行に近づけるための装具です。剛性の種類によりラインナップがあります。装具用の大きな靴を履く必要がありません。市販の靴が履けます。カーボン製なので反発があり、長距離歩いても疲れません。

 

ゴムバンド背屈補助装具

ナビゲイト

付属のゴムバンドで足部を吊り上げて背屈を補助します。

 

反張膝装具

クロス

過伸展防止ストラップとROM調節可能な支柱で膝過伸展を防止します。装着が簡単に行えるように、構造、素材、アクセサリーに様々な工夫がされております。

 

小児用股関節装具

スワッシュ

脳性小児麻痺に生じる筋緊張から起こる股関節内転等による歩行障害、独立座位バランス維持困難等に対して用いられる股関節装具です。伸展屈曲せずに常に可変する外転角が子供たちの動作を妨げることなく補助を行います。

 

手関節、手指の安静保持装具

SOTレスティングスプリント

世界的に著名な作業療法士と共同開発した製品です。形状を調整できるアルミコアが製品内部に組み込まれており、簡単にカスタマイズできます。伸縮性のあるカバーを使用し面で装具を固定します。


Tazawabanner

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