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2024年3月14日 (木)

CM関節サポーター

スウェーデン アラード社製サポーター「セレクション サムサポート」のご紹介

CM関節をサポートします。

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伸縮性と復元力に優れる薄くて通気性ある最新素材である「セレクション生地」を使用しております。

◎サポート力

◎装着感

◎機能性


特徴 

【機能的なサポート力】
 ガッチリ固定するのではなく手の機能を残しつつ生地の持つ支持性でCM関節をサポートします。農作業、軽作業はもちろん家事、趣味でのご利用にも適しています。また生地は柔らかいので育児中での使用も安心です。

【蒸れにくい生地】
 蒸れにくい通気性に優れるメーカー独自のセレクション生地を使用。肌触りが良く長時間装着しても快適です。

Thumb

【薄くシンプルなデザイン】
 薄く手に馴染みフィット感抜群です。大変薄いので上にゴム手袋を装着してお使い頂けます。水周りや畑仕事での使用も可能です。

【丸洗いOK】
 洗濯機で丸洗いできるので衛生的です。

【簡単装着】
 手首に巻くだけで簡単に装着できます。

 

  セレクションシリーズには、CM関節をサポートする「サムサポート」や手関節をサポートする「リストサポート」等、多くの種類がございます。

 いずれも十分なサポート力があり、しかも装着感、フィット感に優れる医療用のサポーターです。

Photo

 

セレクションシリーズは医療機関に出入りの補装具製作会社様を通じてお求めいただけます。

適応については、必ず医師の診断を受けてください。

Tazawabanner

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2024年1月26日 (金)

インソール材料「カーボンフットプレート」のご紹介 

カーボン製短下肢装具「アラードAFO」を製造販売するスウェーデンのアラード社がカーボン装具製作25年の経験をもとに開発した製品です。

28035_carbonfootplate2_2

 

品名:カーボンフットプレート

品番:28035

 

 カーボンフットプレートはROMを制限し前足部にかかる圧力を分散させ、ロールオーバーを容易にすることでMTP関節と前足部を保護することを目的とします。

 ポストオペシューや装具による術後の固定治療の後の動きを増加させる段階で使用する事も可能です。足趾切断後のバランス改善にも利用可能です。

 

適応: 強剛母指、制限母指、疲労骨折、前/中足部の怪我や関節炎、前足部の外傷、指の捻挫

 

Carbonfootplate

 

 

Photo

 

本製品は必ず既存のインソールや足底装具を上に敷いて使用してください。

Carbonfootplatewithinsole_2



開発担当者のスウェーデン アラード社のデイビッドさんにカーボンフットプレートについて聞きました。

 

Q.開発の経緯を教えてください。
A.近年お客様から当社のカーボン製短下肢装具「アラードAFO」と同様の可撓性、安定性の特徴を有するインソール材料への要望が高まっていました。足の問題には様々な種類がありますが、当社で培った長年の経験をもとに多くの患者様を助けることができるよう最適なインソール材を開発いたしました。

 

Q.この製品はどのような物ですか?
A.インソールの材料となるカーボンファイバー製のプレートです。前足部や中足骨に痛みがあるケースでは、患部を保護または圧力を分散させるために有効です。また立ったり歩いたりする時に支えとなる安定した土台の役割をします。安定した土台は足の痛みや関節症の原因となる足部構造へストレスを軽減します。ROMを制限し前足部にかかる圧力を分散させロールオフを促進することでMTP関節と前足部を保護します。このカーボンフットプレートを使用する場合、加工や適合確認が必要になるケースがあるので補装具製作会社や整形外科を通じて販売されることになります。

 

Q.競合品との違いは?
A.このカーボンフットプレートは最新のカーボンファイバー技術と設備を備えた最先端の当社スウェーデン工場で生産されています。ねじれ剛性にも優れているので、足部に安定感を与えてくれます。また当社のスウェーデン工場で生産される製品は100%再生可能エネルギーで作られています。

 



Tazawabanner

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2023年6月19日 (月)

新商品「キディフロー」のご紹介 

カーボン製短下肢装具 小児用アラードAFOに可撓性の大きなキディフローが加わりました。


品名:キディフロー

Kiddieflow

 キディフローは従来から存在するキディゲイト、キディロッカーと同じ形状デザインですが、より柔軟性を持たせ前後への体重移動が容易に行え、歩きにくさがありません。キディフローの登場により小児用アラードAFOのラインナップが拡大され、インソール/SMO装具と従来の小児用アラードAFOとの間のユーザー層をカバーできるようになりました。

  
 キディフローを含む小児用アラードAFOは、インソールやSMO装具と組み合わせることによりA/PとM/Lの安定性を高めることが可能です。一般的にアラードAFOは靴と一緒に使用するので、インソールやSMO装具と機械的に接続する必要はありません。

 

 小児用アラードAFOには「キディフロー」「キディゲイト」「キディロッカー」のラインナップがありますが、歩行分析やROMテスト、筋力テスト等を用いてユーザーに対して適切な装具を選択してください。下部のチャートと注釈も参考に適切な装具と組合せを検討してください。

Noname

 

  • どのような歩行障害があるのかを包括的に分析することにより適切な装具の決定が可能になります。
  • 過度の回内、回外がある場合は、インソールやSMO装具との併用でM/Lをコントロールする必要があります。
  • 一般的にA/Pのコントロールの必要性が高まるにつれて硬めの装具が必要です。キディフロー、キディゲイト、キディロッカーはインソールやSMO装具との併用により、ほとんどのケースに対応可能です。
  • 併用した状態で歩行分析を含む評価を繰り返し行うことが必要です。
  • 痙性の程度が非常に高い場合やより複合的な歩行障害がある場合は、小児用アラードAFOよりも硬い装具を検討する必要があります。

 

 

【想定される使用方法】
キディフローは発育期に正常な可動域を提供し、より機能的な姿勢の中で足部と足関節を複合的にサポートします。

 

【適応】
下垂足、つま先歩行、固有感覚障害からくる二次的な歩行障害、脳性麻痺や筋ジストロフィー。

 

【禁忌】
以下のようなケースには使用しないでください。

・背屈方向のROMが制限されているケース(中間位から少なくとも5度の背屈が必要)
・強い拘縮
・大腿四頭筋の痙縮
・過度の膝の内外反
・過度の足部の内外反
・クラウチングゲイト

 

2019年にJournal of Paediatric Rehabilitation Medicine で発表された、脳性麻痺児に対しキディゲイト装着時と裸足、靴を装着した時との比較研究*の中で、遊脚相だけでなく初期踵接地と立脚中期での歩行改善が報告された。

*Efficacy of prefabricated carbon-composite AFO for children with unilateral spastic Cerebral palsy exhibiting a drop foot pattern” Journal of Pediatric Rehabilitation Medicine. An Interdisciplinary Approach 12 (2019) 171-180 171


小児用アラードAFOシリーズは、お係りの補装具製作会社様を通じて試着が可能です。


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2023年4月14日 (金)

小児用股関節装具 スワッシュのご紹介

スワッシュは小児用股関節装具です。

脳性麻痺に生じる股関節内転等による歩行障害、座位バランス困難に対して、動作を妨げることなく状況に応じた外転角が得られる設計になっています。

 

適応
●歩行に障害をきたすはさみ足歩行
●独立座位バランスを崩す股関節内転筋緊張

 

禁忌
●股関節の屈曲拘縮 > 20度
●過度の脛骨捻転
●肢位の矯正
●肢位の固定

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座位、立位、歩行時に、それぞれ状態に合わせ必要な外転角が得られる構造になっています。

S14_2

  

従来の装具との一番の違いは、スワッシュは可変する股継手により状況に応じた外転角が得られる仕組みになっていることです。

固定や矯正を目的とする装具ではありません。

S18


ちなみに、製品名のSWASHはSitting(座位)、Walking(歩行)、And Standing(立位) Hip orthosisの頭文字をとって名付けられています。

 

 


スワッシュが各場面でどのように機能するかを、もう少し具体的に紹介します。


座位

股関節が屈曲すると、自動的に大きな外転角が得られる股継手の設計になっています。

これにより座位時に手で身体の崩れを支える必要がなくなり、手を使った作業、動作を行う事ができるケースもあります。装着時間経過とともに、リーチ動作や上肢を使った動作が改善されていくかを評価してください。

Sitting

 

歩行

歩行時に生じる股関節の屈曲により、下肢を外転位に導き、大腿カフが弧を描くように動きます。

下肢の立位ベースを広げ、はさみ足歩行を減少させ、歩行バランスを向上させます。

初めてスワッシュをご利用する時は、はさみ足歩行に対する初期の外転角設定は容易ではありません。最終的なゴールはできるだけ左右の大腿カフが近づく位置に設定することですが、はさみ足歩行を改善し、股関節のアライメントや姿勢、歩行を整えるために十分な股関節の外転を保つ必要があります。使用時間と共に股継手の外転角設定の見直しが必要なこともあるので定期的な評価が必要です。

Walking



 

立位

股関節伸展時には、股関節内転を防ぐための適度な外転角度を保持する事ができます。

しかも内転方向の力は骨盤の後傾に作用し体幹の良肢位の保持につながります。

ウォーカと一緒に使用する事もできますが、スワッシュ装着によって立位姿勢が改善された結果、高さを見直す必要が生じるかもしれませんのでご注意ください。

Standing

 

 



スワッシュ詳細

スワッシュは、股継手付き骨盤帯、支柱、カフから構成され、これらパーツを組み上げてユーザーにフィッティング納品する装具です。

この組み上げ作業がとても重要なので、義肢装具士様が確実に行ってください。スワッシュの各パーツ自体は出来合いですが、ユーザー様の身体、内転筋の緊張に合わせカスタマイズした角度調整を行ってください。股継手の外転角度調節だけでなく、大腿カフの内外転の調整が必要です。ただ組み上げればよい装具ではありませんし、定期的にフィッティングを評価する必要もあります。

Photo_2

スワッシュの各パーツは左右対称になるように設定してください。姿勢・機能共に左右非対称のケースがありますが、スワッシュ使用開始後2~4週間は左右対称の姿勢になるように設定してご利用ください。

 

 

スワッシュの種類

スワッシュにはステディとゴーの2種類あります。

Ssteadyside

選択の目安としては、体幹の支持を目的とするケースや歩行よりも座位での装具装着を主とするケースではステディを選択してください。

一方はさみ足歩行のコントロールを主とするケースではゴーを選択してください。また腸骨稜と胸郭のスペースが少ないケースではゴーの方がデザイン的に適します。

スワッシュの支柱は2種類あります。広い外転角の123度の支柱を標準としておりますが、車椅子に乗るなどの理由で狭い外転角115度が必要な場合は取寄せることが可能です。

Bar

 

 

メンテナンスについて

プラスチックや金属の部分は湿らせたタオル等で軽く拭いて下さい。

スワッシュのカバーは洗濯することができますので、定期的にスワッシュから取外し洗濯機で洗ってください(カバーの取り外し、取り付けは難しくはないですが、少しコツが必要なので事前に練習してください。)。

S11side

スワッシュは装着による良肢位の獲得により、上肢機能の向上や体幹筋の強化が促進されるなどの利点があります。

歩行時には適度な歩隔が得られることにより、足を前に運ぶという一つの動作にのみ集中することがなくなることから、姿勢改善につながるケースもあります。


スワッシュは使用を継続していくなかで、子供たちが正しい動作を学んでいくことを理想としております。

 

 

スワッシュの試着デモ機をご用意しております。先ずは試着デモ機でスワッシュが適応になるのか、継続的に装着できるのかをご確認いただけます。

スワッシュはお係りの補装具製作会社様を通じて試着が可能です。


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2022年12月 8日 (木)

支柱付き反張膝装具「クロス」のご紹介

過伸展防止ストラップと支柱により膝の過伸展を防止する膝装具です。
本体部はナイロン、ポリエステル、ライクラなどの繊維でできています。支柱はアルミニウム製で、曲げ加工は可能です。但し継手軸付近の加工は行わないでください。

 

■過伸展を防止

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膝裏でクロスされた過伸展防止ストラップが支柱へ連結されており、伸展方向に対して制限をかけます。ストラップの引っ張り具合は、片手で調整が可能です。

Cross101
支柱はROM調整チップで可動域の調節が可能です。調整チップは屈曲45度、60度、75度、90度 / 伸展10度、20度、30度、40度の種類が付属されます。可動域を無くすことはできません。

 

■装着が簡単

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クロスは筒状のスリーブ式ですが、装着しやすいように様々な工夫がされております。
近位部にはフレームが内蔵されています。このため筒状に保たれるので、装着時に足を入れやすくなっています。また、このフレーム部をつかんで装具を引き上げやすい構造になっています。装具の内側はスムースなインナー生地になっており、摩擦なくスムースに装具を装着することができます。

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また付属される装着補助ツールを使用すると手に障害があるケースでも比較的簡単に装具を装着することができます。
一般的にスリーブ式の膝装具は前開き式に比べてしっかりと固定されるのですが、装着が行いづらいのが難点でした。しかしクロスは上記のように装着が行いやすいよう様々な工夫がされております。当社ユーチューブサイトで装着の動画がご覧いただけます。

 

■アラードAFOと併用可能

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アラード社のカーボン製短下肢装具「アラードAFO」と併用することができます。
脳卒中片麻痺の反張膝に対する下肢装具療法のケースとしてご利用いただけます。


■洗濯できます。

洗濯機で洗うことができます。洗濯機に入れる前に製品から支柱を取り出してください。全てのベルクロをとじて、洗濯ネットに入れて40度のお湯でデリケート設定で洗ってください。乾燥時は平ら干ししてください。

 

■おわりに

クロスは反張膝を抑えアルミニウム製の支柱がしっかりと膝を支持するので安心して歩けます。支柱以外は金属パーツを使用していないので、軽くてかさばりません。

本製品は、義肢装具士による適合納品が必要となります。試着デモ機のご用意もございますので、ご用命の際にはお係の補装具製作会社様へお尋ねください。


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2022年6月16日 (木)

アラードAFOの種類選択の目安

Afo

アラードAFOには沢山の種類があり、どれを選択すれば良いのかを判断するのに難しいところがあります。最適な種類、モデルを選ぶことは大変重要なことなので選択の目安をご紹介いたします。

 

Step1.

先ずは、装具の剛性とユーザーの身体条件を見ながら種類を選択します。

例えば軽い下垂足の方であれば、剛性(硬さ)の低いイプシロンタイプを選択します。反対に少し麻痺の強い方や近位筋肉が弱い方は剛性の高いブルーロッカータイプを選択するようにしてください。

  • イプシロンタイプ:軽度の下垂足
  • トーオフタイプ:中程度の下垂足
  • ブルーロッカータイプ:中~高程度の下垂足、両側ユーザー、前足部切断

 

下の動画を見て頂くと判ると思いますが、装具の硬さ、たわみ方、支持性が異なります。身体機能に合わせた種類を選択してください。

 

Step2.

次にモデルの選択です。

アラードAFO販売当初はトーオフ2.0のみが存在しましたが日本人には少し構造的な高さが高く踵の差高もついていたので、身長が低くリハシューズやスニーカーを履かれることのおおい日本人にも合うようにショートモデルを作らせました。またヨーロッパでもリハシューズやスニーカー等踵の差高の低い靴を履く方もいるので、構造的な高さはそのままに踵の差高だけ下げたトーオフ2 1/2 が発売されました。また、より遊脚相に移行しやすいようにフットプレートの前足部を少し柔らかく仕上げたフロータイプが発売されました。その他、小児用の小さいモデルもございます。

 

  • フローモデル:フットプレートが柔らかくたわみ、前後への可動域があります。
  • 1/2モデル:踵の差高が低く(7mm)スニーカーやリハビリシューズ向き。
  • 2.0モデル:踵の差高が高く(12-16mm)ビジネスシューズ、ドレスシューズ向き。
  • ショートモデル:踵の差高が低く(7mm)また構造的高さも低いので小柄な方でも利用可能。
  • 小児モデル:小児用サイズ

 

このように先ずはユーザー様の身体の機能と装具の剛性を見ながら種類を選択してください。

そしてユーザー様の身長やご利用されている靴を考慮してモデルを選択してください。

 

試着の機会があれば、「トーオフタイプ」をベースに剛性の異なる2種類を履き比べて頂くと良いと思います。剛性の異なる種類を履き比べることによって、ユーザー様に必要な支持・サポート力が判ると思います。過度の剛性(硬さ)は歩きにくさを生じてしまいますので、ユーザー様に最適な種類を選ぶことがポイントです。

またアラードAFO装具を作り替えの際にも従来と異なる種類を試着されることをお勧めします。ご利用期間と共に身体の機能の変化だけでなく参加・活動する生活環境が変わることにより最適なアラードAFOも変化してきますので履き比べる事をお勧めいたします。実際に「トーオフタイプ」を使用していた方が数年間ご利用した後、身体の機能の変化と就労環境が変わったのでもう少し柔らかく撓んで歩きやすい「イプシロンタイプ」へ作り替えたというケースも沢山ございます。反対に機能が回復し、運動もしてみたいので支持力の大きい「ブルーロッカータイプ」へ作り替える方もいらっしゃいます。

当社の貸し出しデモ機に限りがあるので皆様のご希望に沿って全てを試着できるかは判りませんがご了承ください。

 

試着のご依頼はお係りの補装具製作会社へお問合せください。もしくは当社で開催しているアラードAFO試着会にご参加ください。当社(東京都文京区)に来社いただく必要がございますが、担当義肢装具士が製品の説明からフィッティング、簡単なトレーニングまで行いますので興味のある方は是非ご参加ください。

当社の試着会の内容についてはこちらの記事をご覧ください。

●アラードAFO試着会の予約はこちらからお願いします。


Tazawabanner

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2021年12月21日 (火)

アラードAFOについてよくある質問

お陰様で田沢製作所取扱いのカーボン製短下肢装具 アラードAFOは、2017年に完成用部品に認可されて以来ご利用者が益々増えております。

軽量で薄く、市販の靴を利用できる特徴があり、歩きやすい装具です。

今回は、よく聞く質問をまとめてみました。

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Q.試着はできますか?

A.試着できます。最終的には義肢装具士様による適合納品となりますが、試着デモ機にて使用感を確認できます。全国の補装具製作会社様を通じて試着が可能です。試着時のポイントやトレーニング方法をまとめた医療従事者向けの説明会も行っておりますのでご要望の方は田沢製作所マーケティング部までご連絡ください。また当社において通年でアラードAFO試着会を行っております。

 

Q.アラードAFOの適応・対象は?

A.あらゆる神経系疾患による下垂足の方が対象となりますが、本装具で足の変形をコントロールすることはできません。従ってインソールを併用したりフットプレートを加工する必要があるケースもございます。強い拘縮や足関節の可動域の無いケースは適応外となります。ご使用になれるかどうかは、試着品でお試しいただきご判断ください。

 

Q.アラードAFOには沢山種類がありますが選択方法を教えてください。

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A.以下に従い選択ください。

Step1. ユーザーの身体条件と装具の剛性を見ながら最適なタイプを選択してください。剛性が低いイプシロンタイプほど柔らかくたわみ、剛性が高いブルーロッカータイプは硬く、支持性、反発力が大きくなります。

  • イプシロンタイプ:軽度の下垂足
  • トーオフタイプ:中程度の下垂足
  • ブルーロッカータイプ:中~高程度の下垂足、両側ユーザー、前足部切断

Step2. モデル毎に構造的高さや踵の差高が異なりますので、利用者の身体機能、特徴や使用する靴に合わせてモデルを選択してください。

  • フローモデル:フットプレートが柔らかくたわみ、前後への可動式があります。
  • 1/2モデル:踵の差高が低く(7mm)スニーカーやリハビリシューズ向き。
  • 2.0モデル:踵の差高が高く(12-16mm)ビジネスシューズ、ドレスシューズ向き。
  • ショートモデル:踵の差高が低く(7mm)また構造的高さも低いので小柄な方でも利用可能。
  • 小児モデル:小児用サイズ

 

Q.アラードAFOに体重制限はありますか?

A.体重制限はありません。アラードAFOは種類があり、剛性が異なります。大きな支持性が必要であればブルーロッカータイプが該当します。また同じ種類でもサイズが大きい方が支持性は高くなるので、あえて大きいサイズを選んで、フットプレートをトリムして靴に入れて使用するケースもあります。

 

Q.靴が必要なのですか?

A.アラードAFOは靴の中に入れて靴を履くように装着します。靴は市販のスニーカー等で問題ないので、踵部のしっかりした靴を選んでください。サンダルは不向きです。室内で装具装着が必要な場合は、上履きをご用意する必要があります。ちなみに靴の中にアラードAFOを入れたらインソールを入れてアラードAFOを挟み込んでください。そうすることにより装具がずれません。

 

Q.支柱が足に当たります。アラードAFOを熱加工できますか?

A.アラードAFOは熱加工できません。可能な対策方法は靴の中での配置をずらし足への圧を逃がします。使用するインソールを2-3mm内側へずらしアラードAFOのフットプレートに貼り付けることにより支柱を若干アウトセットする事ができます。 また、足部の動揺や横方向の動きによって支柱が当たるケースではインソールでサポートする必要があります。ちなみに支柱のRが一番大きいのはイプシロンタイプになります。

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Q.アラードAFOをカットすることはできますか?

A.フットプレートを2-3mmトリミングすることは可能です(支柱は不可)。また前面シェルの上縁もトリミング可能です。

 

Q.足に変形があるのですがアラードAFOは使えますか?

A.アラードAFOは足の変形をコントロールする事はできません。インソールを併用したり、フットプレートにインソール的な役割の加工をする必要があります。

 

Q.禁忌事項は?

A.アラードAFOは継手を使用している装具ではないので、しゃがみ込みの姿勢を繰り返したりすると負荷がアラードAFOの支柱の根本に集中し装具が破損してしまいます。このような動作は禁忌になりますのでご注意ください。支柱に負荷をかけそうな時はストラップを緩めてください。

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Q.保証はありますか?

A.1年(小児用は6ヶ月)の保証があり、破損に対し保証期間内であれば2回まで無償交換いたします。

 

Q.どのような破損が考えられますか?

A.支柱の根本のカーボンが剥離するケースがあります。 破損の原因を特定するのは難しいですが、活動や動きに関連している可能性が高いです。活動的な人がスクワット動作をしたり、車高の高い車から飛び降りたり、つま先だけで階段を登ったり極度の負荷をかけるとカーボンの剥離に繋がることがあります。その他アライメントも要因の一つで、装具の踵の差高と靴の差高があっていることが重要です。また横方向への過度の動きも破損の要因なのでインソールでマネージメントする必要性を確認してください。

支柱の中間部が折れるケースはまれですが、二分脊椎のケースのように横方向への過度の動きや捻じれがある場合に支柱に高いストレスがかかり折れてしまうケースがあります。また多くの場合しゃがみ歩行も併発していることが推測されます。可能性のある対応策としては、アラードAFOのフットプレートの後ろ面の内側にEVAやコルクを敷いて装具の傾きを変えて支柱へのストレスを改善させることです。またSMO/DAFOを併用し足部のアライメントを整えることも重要です。 アラードAFOでは対応できないケースもあるので、適応かどうかはデモ機でご確認ください。

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Q.両側ユーザーが左右異なるタイプのアラードAFOを履く事はありますか?

A.左右機能にどれだけの違いがあるのかにもよるかもしれませんが、 メーカーでは左右同じタイプ装着を推奨しております。

 

Q.現在トーオフ2.0を数年しており作り替えを検討しております。同じトーオフ2.0で作り替えをした方が良いですか?

A.身体の機能や参加する活動も変わってきている可能性がありますので、機会があるのであれば他のタイプも試着されることをお勧めします。使用期間と共に剛性の異なるタイプへ変更されることはあります。

 

Q.義足のパーツとして使えますか?

A.ブルーロッカータイプを前足部切断者への義足パーツとして利用できます。 カーボン素材とデザイン構造により以下のメリットを享受できます。詳しくはこちら28940_blue_rocker_2015horz

  • 推進力の復元
  • 歩行スピードの向上
  • 断端末部での摩擦の軽減

 

Q.病院、リハ施設が訓練用に購入する事は可能ですか?

A.施設評価用キットをご用意しております。詳しくは田沢製作所マーケティング部までご連絡ください。

 

Q.アラードAFOについての医療従事者向け説明会等はありますか?

A.随時オンラインで説明会開催可能ですので、田沢製作所マーケティング部までお問合せください。製品の特徴紹介から試着時のポイントを説明した内容のプログラムがございます。


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2021年11月27日 (土)

アラードAFOセミナーを開催いたしました。

当社取扱いスウェーデン アラード社のカーボン製短下肢装具「アラードAFO」の医療従事者向けのオンラインセミナーを開催いたしました。

Afo

 

今回は“試着でおさえる6つのポイント”と題してアラードAFOの基本的な特徴から試着時のポイントをご紹介いたしました。

ご存じの方も多いと思いますが、アラードAFOはカーボン製でその特徴を利用したダイナミックな短下肢装具です。神経麻痺による下垂足に対し、立脚相での支持性と踏み返しを復元します。

簡単に特徴を挙げると

  • 軽量
  • 薄型で目立たない
  • カーボンの撓みを利用して衝撃吸収とエネルギー反発を行う
  • ロッカー機能を再現
  • 市販の靴が利用可能

 

靴が必ず必要になるので、家の中でもご利用の方は上履きを使用する必要があります。 気を付ける点としては、アラードAFOで足の変形をコントロールすることはできませんので、ケースによってはインソールを併用したり、フットプレートを加工する必要があります。 また、アラードAFOには剛性の高いブルーロッカーから剛性の低いイプシロンフローまで種類があり、セミナーではそれぞれの特徴や選択のポイントをご説明しました。

 

最後に当社の装具士より試着時の6つのポイントをご説明しました。昨年よりアラードAFO試着会を田沢製作所内で開催しており、多くの装具ユーザー様が試着に来られております。その中で、当社スタッフも注意すべき点や効果的な試着方法等を学んでまいりましたのでポイントとしてまとめ、ご紹介いたしました。

  1. 使用上の注意
  2. 身体機能の評価
  3. 適切な種類の選択方法
  4. フィッティング、アライメントの確認
  5. 歩行トレーニング方法
  6. 歩行の評価

 

最終的にはユーザーに合わせた適合フィッティング納品が必要ですが、簡単に試着ができます。使用感、歩容などを試着にて確認することができるのもアラードAFOの利点の一つだと思います(試着デモ機は全国の補装具製作会社様を通じてお貸出しとなります)。

約30分程の医療従事者向けのセミナーです。カーボン製短下肢装具に興味のあるリハ施設様、装具士様に是非受講いただきたい内容です。今回実施したセミナーを個別に開催することも可能ですので、ご興味のある方は田沢製作所マーケティング部までお問合せください。


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2021年10月28日 (木)

2020パラリンピック東京にて、アラードAFOユーザーが活躍されました。

カーボン製短下肢装具アラードAFOユーザー3名の方がメダルを獲得しました。

おめでとうございます。

ジル・ウォルシュ選手は女子T1-2ロードレスで銅メダル。
アンア・ベック選手は女子C1-3ロードレースとC1-3タイムトライアルの両方で銀メダル。
ケイト・シューメーカー選手は馬術で銅メダル。
ジェイミー・ウィットモア選手は惜しくも表彰台を逃してしまいましたが、彼女の活躍はまだまだ見られそうです。

皆様のますますのご活躍を期待しております。

アラードUSAがサポートしている短下肢装具ユーザーのコミュニティーサイト"Get Back Up"では、
今パラリンピックでメダルを獲得されたユーザーに限らず様々な方の日常のレポートがあります。コミュニティーに登録すれば、短下肢装具ユーザーであれば誰でも記事を投稿できるそうです。


Get Back Up ウェッブサイト
Get Back Up フェイスブック


Tazawabanner

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2021年7月 2日 (金)

アラードAFO試着会の感想

 カーボン製短下肢装具「アラードAFO」試着会を担当している義肢装具士のHです。

 当社では、昨年夏よりアラードAFOを試着希望の装具ユーザー様へ試着会を開催しております。多いときには週に2,3組が来社されることもございます。いままでの試着会の経験からの私の感想を書きたいと思います。

 アラードAFOはカーボン製で従来のプラスチックや金属支柱を使用しているタイプとは特徴が少し異なります。よって、ちょっとした歩行訓練、またタイプ種類の選択の知識が必要になります。

 アラードAFOを試着すると、皆様いきなり歩きはじめようとされる方がほとんどです。しかし、はやる気持ちを抑えて、じっくりトレーニングすることが重要と感じました。下にメーカーが作成したトレーニングプログラムをリンクしておきますが、要はアラードAFOにしっかりと体重をのせるトレーニングです。

Pdflogo_3アラードAFOトレーニングプログラム

Sichaku1

 

 そして次に、数あるアラードAFOのタイプ種類の中から最適なタイプを選ぶことの重要さを感じました。アラードAFOは発売当初は2,3種類だけでしたが、今では10種類と増えました。病院アラードAFOのオーダーが出た場合に、アラードAFOのどのタイプ種類を選べば良いか悩まれた事はありませんでしょうか。アラードAFOを選ぶ際、『トーオフ ショートは中等度の麻痺のある方、ブルーロッカーは麻痺の強い方、イプシロンはあまり使えない』という認識の義肢装具士さんも多いかと思います。

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 一応メーカーが示す選択の目安としては、そのようになってはいるのですが、ユーザー様の身体の機能によっては人それぞれです。私の経験から申し上げますとアラードAFOは、なるべく多くのアラードAFOのタイプ種類を試着した方が良いです。 普段の業務の中で私は比較的シューホンが好きなので、シューホンのトリミングを変えることでこんな歩容になるのかな?と予測がつきます。しかしアラードAFOはトリミング調整ができないので、タイプ種類を変えるしかなく、また変えた時にどのような歩容になるのか予測が難しいです。一見「ブルーロッカーかな?」と判断しそうになるようなユーザー様が、全てのタイプ種類を試着して比較した結果、イプシロンが一番良かったというケースが散見されています。 メーカーの言う通り、私達義肢装具士は足関節を固定しすぎているのかな?と最近思うところでもあります。

 

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 またその他の工夫ではありますが、足底板を入れる事(外反足の方は特に)、あえて種類の中のサイズを上げたり下げたりする事でも歩容の変化を実感する事が出来ています。 アラードAFOは日本全国の病院で試着できるような仕組みにはなっておりますが、一度に全てのタイプ種類をお貸出しするのは当社も難しいです。そのような時は、弊社の『アラードAFO試着会』をぜひ患者様にご紹介下さい。 体験会にお越しいただいたユーザー様には簡単な歩行訓練と最適なアラードAFOタイプ種類の選択をお手伝いします。 また、体験会では歩行計測も行っております。まず現在使用中の装具で5m歩行を3回行い速度と歩数を計測いたします。アラードAFO選定後、同じように5m歩行を3回行い速度と歩数を計測させて頂き数値化する事でユーザー様にも客観的に違いを実感して頂いております。

 ご興味のある方は是非アラードAFO試着会にお越しください。

試着会の流れはこちら

製品について田沢製作所マーケティング部ユーチューブサイトで動画でご覧いただけます。ユーザー様の歩行動画等もご覧いただけます。

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