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製作テクニック Feed

2024年1月26日 (金)

インソール材料「カーボンフットプレート」のご紹介 

カーボン製短下肢装具「アラードAFO」を製造販売するスウェーデンのアラード社がカーボン装具製作25年の経験をもとに開発した製品です。

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品名:カーボンフットプレート

品番:28035

 

 カーボンフットプレートはROMを制限し前足部にかかる圧力を分散させ、ロールオーバーを容易にすることでMTP関節と前足部を保護することを目的とします。

 ポストオペシューや装具による術後の固定治療の後の動きを増加させる段階で使用する事も可能です。足趾切断後のバランス改善にも利用可能です。

 

適応: 強剛母指、制限母指、疲労骨折、前/中足部の怪我や関節炎、前足部の外傷、指の捻挫

 

Carbonfootplate

 

 

Photo

 

本製品は必ず既存のインソールや足底装具を上に敷いて使用してください。

Carbonfootplatewithinsole_2



開発担当者のスウェーデン アラード社のデイビッドさんにカーボンフットプレートについて聞きました。

 

Q.開発の経緯を教えてください。
A.近年お客様から当社のカーボン製短下肢装具「アラードAFO」と同様の可撓性、安定性の特徴を有するインソール材料への要望が高まっていました。足の問題には様々な種類がありますが、当社で培った長年の経験をもとに多くの患者様を助けることができるよう最適なインソール材を開発いたしました。

 

Q.この製品はどのような物ですか?
A.インソールの材料となるカーボンファイバー製のプレートです。前足部や中足骨に痛みがあるケースでは、患部を保護または圧力を分散させるために有効です。また立ったり歩いたりする時に支えとなる安定した土台の役割をします。安定した土台は足の痛みや関節症の原因となる足部構造へストレスを軽減します。ROMを制限し前足部にかかる圧力を分散させロールオフを促進することでMTP関節と前足部を保護します。このカーボンフットプレートを使用する場合、加工や適合確認が必要になるケースがあるので補装具製作会社や整形外科を通じて販売されることになります。

 

Q.競合品との違いは?
A.このカーボンフットプレートは最新のカーボンファイバー技術と設備を備えた最先端の当社スウェーデン工場で生産されています。ねじれ剛性にも優れているので、足部に安定感を与えてくれます。また当社のスウェーデン工場で生産される製品は100%再生可能エネルギーで作られています。

 



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2021年5月31日 (月)

リアルな下腿義足用コスメチックカバーのご紹介

スティーパー社製 スキナジーは大変リアルな下腿用コスメチックカバーです。

スキナジーを取付けることによる外観の改善で、義足ユーザーのQOLの向上、社会復帰に寄与します。

スキナジーは、組み上げ後の義足に取付けます。取付け方法についてお問合せを沢山いただきますので、補装具製作者向け、取付方法動画を作成しました。慣れてしまえばそれ程難しくはないと思います。

注意点としては柔らかいスポンジ系のフォームだとスキナジーのテンションに負けてしまいますので、硬めのフォームを使ってください。

 

完成用部品認可済み

品名:スキナジー

品番:RSLスティーパー SKY-SIZE

 

  • スカートをはきたいという女性へ!
  • 水周りの仕事でフォームカバーを濡らしたくないという方へ!
  • ストッキングを履きたくないという男性へ!
  • 色が選べます(日本ではE2を標準在庫としております)。

スキナジーのサイズなど詳細はこちら


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2021年4月16日 (金)

カスタムメイドで作る義肢用ライナーのご紹介

アルファ デザインライナーはウィローウッド社製のカスタムメイドで作るライナーです。

完成用部品にも認可済みです。

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品名:アルファ デザインライナー

品番:<ウィローウッド社 ALC-DES

 

断端形状が原因でライナー式義足をあきらめていた方は多くいらっしゃると思います。

深い瘢痕や先細りした断端等、断端形状の問題で既製のライナーでは適応が難しい断端に対し、陽性モデルを基にカスタムメイドでサーモプラスチック製ライナーを製作します。

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  • 下腿、大腿いずれも製作可能
  • ゲルの種類を選択可能 ※1
  • カバー生地のタイプを選択可能 ※2
  • クッションライナー、ロッキングライナーいずれも製作可能 
  • ゲルの厚みを3mmから25mmまで指定可能

※1 クラシックゲルかハイブリッドゲル、※2 オリジナル、スピリット、セレクト生地

 

注意点としては、このライナーのカバー生地は既製のサイズを使用します。よって出来上がったライナーの外観が断端形状に沿っているわけではありません。また、断端が極端に細かったり、球根状だったりするとカバー生地が対応できないケースもありますのでご了承ください。

 

製作の手順としては、

① 補装具製作会社様より陽性モデルと専用オーダー用紙と断端の写真をお送りいただきます。

② お送りいただいた陽性モデルを基に下の図のようなウィローウッド社での基本設定ゲル厚みパターンのライナーを製作します。

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また厚みをご指示いただくことききできるので、その場合は断端の写真に厚みの指示を書いていただければご希望に近づけることは可能です。注意!:カバーは既製の品を使用するので、カバーのサイズと断端の大きさの関係で、ご要望の厚み通りにはできないことがあります。

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③ ウィローウッド社製にてゲルパターンのグラフィックを作成しますので、グラフィックをご確認の上、ライナー製作にすすめます。納期は約5-6週間です。

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アルファデザインライナーをご検討の際は、先ずは、田沢製作所マーケティング部までご相談ください。


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2021年4月 1日 (木)

手関節、手指安静保持装具のご紹介

手関節、手指安静保持装具のご紹介

品名:SOTレスティングスプリント

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スウェーデン アラード社のSOTレスティングスプリントは上肢の痙性や麻痺に対し運動性の増加、維持を目的としております。

アラード社のあるスウェーデンでは、拘縮が起こる前のなるべく早い時期から装具を使用したハンドセラピーが行われているとのことです。

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形状を調整できるアルミコアが装具の内部に組み込まれています。

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本体表面は肌触りの良いポリエチレンフォームを使用しており装着感が良いです。納品時は安静肢位の状態ですので、個々のユーザーに合わせて加工調整を行ってください。

 

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手のひらと母指をサポートするように解剖学的な形状をしております。

 

Sot6また、マジックテープが貼りつく素材なので、必要に応じてリストストラップや手指部パッド等を貼り付けてユーザーに合わせてカスタマイズ調整が可能です。

 

 

 

Sot5down本体部分は軽量で肌触りの良い仕上がりになっています。本製品では伸縮性のあるカバーを使用し、ストラップ式ではなく面で装具を固定するので局所的な圧がありません。 洗濯もできますので衛生的です。

 

製品はユーザーに合わせて加工調整が必要です。

 

【SOTレスティングスプリント加工手順動画】(利用従事者向け動画)

 


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2021年3月26日 (金)

義足用フォームカバー TFC-DF製作手順動画

徳林社製EVAフォームカバー TFC-DFの補装具製作者向けの製作手順動画をつくりました。

この義足用フォームカバーは膝周りがジャバラ状になっており、型出し済みな事が特徴です。

型出し済みとはいえ、実際にユーザーの義足に合わせるには少し加工が必要となりますので、加工ポイントを動画で紹介いたします。

補装具製作者向け動画です。

 

 

完成用部品認可済み

品名:EVAフォームカバー

品番:徳林 TFC-DF

 

【特徴】

  • 型出し済み
  • 既製のサイズなので両側ユーザーへ形状が整いやすい
  • スポンジ屑がでにくいEVA製
  • 膝周りがジャバラ状になっています


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2020年1月29日 (水)

前足部切断者への新しいアプローチ

前回アラードAFOについて、種類などを説明しました。

基本的に、「アラードAFO」は下垂足の患者様用の装具なのですが、アラードAFOシリーズの中でも一番剛性の高い(硬い)ブルーロッカーを前足部切断者への義足の一部として利用するケースが増えてきているので、それについてご紹介します。

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前足部切断で生じる問題

1.十分な推進力を得る事ができない。

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ウィンドラス機構が機能していると、MP関節伸展に伴う足底腱膜の巻き上げにより足部のアーチが緊張し、足部の剛性が高まり推進力が増加します。しかし前足部切断のケースでは、この機能が有効に働かないため、十分な推進力が得られません。

2.断端末部に大きな摩擦が生じる。

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健常者の足部ではレバーアームの長さと下腿のバランスが保たれているので、摩擦は生じません。しかし、前足部切断のケースでは、レバーアームの長さが短くなり、下腿の力が勝り、断端末部に摩擦が生じ胼胝等の原因になります。

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ブルーロッカーを使用すると

推進力の復元と断端末部の摩擦を軽減します。

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フットプレートと脛骨前面のシェルがレバーアームの長さを補完し、反発力を生み出し、十分な推進力を得る事ができます。

また、つま先まで長さがあるフットプレートにより、圧力がフットプレートの遠位にかかり、断端末部での摩擦を軽減させます。

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素材であるカーボンの反発力と製品形状の特徴を利用することにより、以下のメリットがあります。また、断端にもよりますが、試着ができるのも特徴だと思います。

  • 推進力の復元

  • 歩行スピードの向上

  • 断端末部での摩擦の軽減

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切断部位によっては、健足との脚長差や底屈可動域を考慮し、ソケットを製作する必要があります。

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ユーザー様からは以下のようなコメントを頂いております。

  • 左右バランス良く歩くことができる。
  • カーボンの反発があるので、長い距離歩いても疲れない。
  • 体重移動の途中で力が抜ける感覚が無くなった。
  • 見た目にも左右の足の運びに違和感が無く、家族からも喜ばれた。

ブルーロッカーの種類

ブルーロッカーには以下の3つのモデルがあります。ユーザー様の体格や利用する靴の踵の差高を考慮し、モデルを選択して下さい。その他アラードAFOについては、こちらをご参照下さい。

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Image002参考文献:アラード社 PARTIAL FOOT - AN ILLUSTRATIVE GUIDE


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2019年11月19日 (火)

スポンジ屑が出ない義足用フォームカバーのご紹介

台湾のテーリン社製大腿義足用EVAフォームカバーをご紹介します。

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義足ユーザーにとってはパーツの機能も大事ですが仕上がった義足の外観も重要です。一般的にはスポンジ状のものをユーザーの健足側の形状に似せて削り、義足パーツの上に被せて義足を完成します。  

今回ご紹介するテーリン社TFC-DFは、おおよその型だし済みで、スポンジ屑が出ないEVA製フォームカバーです。

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ユーザーさんへのメリット

Tfc6_3他のスポンジ素材のフォームカバーよりもヘタリにくいEVA製で耐久性があります。劣化と共にスポンジ屑がでないので衛生的です。また膝周りがジャバラ状になっているので、膝継手の曲げ伸ばしの機能への干渉が少ないのも特徴です。椅子に座った時の形状も良いと思います。

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装具士さんへのメリット

Tfcdf3horz_2おおよその型だし済みなので削り出す作業時間を短縮できます。内部は他社製膝継手にも対応する空間があります。もちろん長さや足の太さ等はユーザーに合わせる必要がるので、手直し加工は必要になります。

このようにTFC-DFはユーザー様にも、装具士様にもメリットのあるフォームカバー製品です。

義肢パーツはパーツ毎に耐用年数が定められており、義足用フォームカバーの耐用年数は「0.5年」となっております。各種公的制度をご利用しての作り替えや修理に関しては、先ずは、お係りの装具士さんにご相談下さい。


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2019年4月17日 (水)

第9回義肢セミナー開催決定!

今年もナブテスコ社様と共同開催の”義肢セミナー”の開催が決定いたしました。
2015年より全国各地を巡っておりますが、今回は富山、京都で開催をいたします。

富山会場は、(株)富山県義肢製作所様の会議室をお借りする事ができました。ご多用にも関わらず誠にありがとうございます。

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医療従事者向けのこのセミナーは、臨床現場で役立つ情報から最新製品情報までご紹介いたしますので、
若手からベテランまで幅広い方にお役に立てて頂けるセミナーです。

Img_20170611_104904ちなみに、今まで行ったセミナー後のアンケートでは以下の様なコメントを頂いております。

  • 製品選択基準が判りやすく説明されており、ケーススタディも勉強になった(埼玉会場)
  • 実際の症例も含めて説明があったので良かった(新潟会場)
  • 異音についてのトラブルシューティングの話は面白かった(岩手会場)
  • 製品と実例をふまえているので非常に理解しやすかった(北海道会場)
  • 他の人が経験していることがなかなか聞けないので、この様な機会があって良かった(北海道会場)
  • ライナー選択の具体的な話や新製品の話が良かった(福岡会場)
  • 学会などに参加しても聞けないような濃い内容の話が聞けました。このセミナーに参加しないと中々得られないような情報が得られた(沖縄会場)
  • この地域でのセミナーがほとんど無いので、参加できて良かった(沖縄会場)

このように、ご参加いただいた方々からは高評価を得ているセミナーですので、近隣県の義肢装具士様には是非ご参加下さいますようお願い申し上げます。

Pdflogoセミナーの詳細、申し込みはセミナー案内をダウンロードして下さい。

※セミナー対象者は義肢装具士、製作技術者、理学療法士とさせて頂きます。


【セミナー日程】

2019年6月1日(土) 富山会場 10:00~15:00

2019年6月2日(日) 京都会場 10:00~15:00


※各会場定員がございますのでお早めにお申し込み下さい。


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2019年2月13日 (水)

いま話題の義足用吸引装置

本日は、久々に義足用パーツをご紹介します。

現在、アメリカで利用されている方が多い義足ソケット用吸引装置です。

Limblogicm043_clipped999x1024製品名を「リムロジックM」といいます。

電動式のリムロジックは、昨年から弊社で取り扱いを開始したのですが、今回ご紹介する「リムロジックM」は電動では無く、機械式に作動する仕組みです。

ポンプ構造により、荷重を加える毎に吸引が働き、義足ソケット内の余計な空気を吐き出し、密着感が持続します。利用者は、義足との高い一体感を感じられると思います。継続的に良好なソケット懸垂環境を求める方向けの製品です。吸引懸垂のメリットについては、優れた懸垂、断端ボリューム変化の抑制、血流を阻害しにくい等が挙げられると思います。

以前、吸着懸垂用バルブ700-SP471をご紹介した時に、”吸着懸垂ソケットの仕組み”を説明しましたが、あのバルブの先に機械的にソケット内の吸気を排出する吸引ポンプが付いているようなイメージです。

しかも専用の受け手のパーツをソケットに埋め込むので、吸引チューブが外側に飛び出たりはしないので、外観的にも良い構造です。

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品名 / 品番

 

 リムロジックMライト / LLM-1001-L

 リムロジックM       /   LLM-1000-L

メーカー  ウィローウッド
 重量  475g
 高さ  104.14mm
 制限体重  リムロジックMライト:45kg -77kg

 リムロジックM       :73kg-150kg(活動度4の場合73kg-135kg)

 対象  下腿切断



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2019年1月 9日 (水)

アラードAFOのご紹介

弊社では、スウェーデン アラード社のカーボン製短下肢装具「アラードAFO」を取扱いをしております。

アラード社AFOは歩きやすさをお求めの方のために開発されたダイナミックな短下肢装具です。

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カーボン製なので、その特性の、しなりとエネルギー反発を利用し歩行をアシストします。

下垂足による短下肢装具ユーザーの様々なニーズ(安定性、強度、歩きやすさ、快適性、歩行スピード等)にお応えし、”より良い生活”をサポートいたします。

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  • 軽量
  • 目立ちません
  • 市販の靴が利用可能
  • 試着が可能

製品は軽量(約120g~)なので、歩行時のエネルギー消費を抑えることができます。さらに大変薄い仕上がりになっておりますので装着時に目立ちません。市販の靴を利用できるのも大きなメリットだと思います(基本的に靴と一緒に使用します)。装具用に大きなサイズの靴を選ぶ必要もございません。最終的には義肢装具士さんによるフィッティングが必要ではありますが、試着が可能という事も特徴の一つです。先ずは、どんな感じなのかを体感していただくことができます。

製品の詳細については、専用サイト「アラード社AFO」をご覧ください。

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そのアラード社AFOですが、お陰様で近年、日本でのご利用者が増えてまいりました。

そこでこの度、アラード社AFOの医療従事者向けインストラクションビデオのサイトを作成いたしました。

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メーカーが制作したインストラクションビデオを弊社のスーパー義肢装具士 田村君が翻訳してくれました。動画を使って種類の選択からフィッティング、アライメントの注意事項等を説明しているので、とても判りやすい資料になっています。アラードAFOをご利用になる医療関係者の方は是非ご覧ください。

以下の項目を動画を使って説明しております。

Step1: 種類の選択
Step2: サイズの選択
Step3: 足部のバイオメカニクス
Step4: 靴の選択、踵の差高
Step5: 適切なアライメント
Step6: 近位関節のコントロール
Step7: フィッティング
Step8: ユーザー様への指導


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