秋山 卓哉さん
切断者ゴルフ大会の最高峰NAGAチャンピオンシップでの優勝を目標にして、ゴルフに取り組まれている秋山卓哉さんを紹介します。
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秋山 卓哉さん 今回は切断者ゴルフ大会の最高峰NAGA(National Amputee Golf Association) Championship での優勝という高い目標を持ち、競技ゴルフに取り組まれている秋山卓哉様をご紹介いたします。 |
インドネシア ピンタン島でのラウンド
秋山さんへのインタビュー |
これまでの選手権でのベストスコアは2000年の第5回選手権でオーストラリアのジェフ・ニコラス選手が記録した4アンダーというレベルの高さです。
今年は、およそ60名の障害者が参加しました。私がエントリーしたのは、オフィシャルハンデ15以下の上級者を対象にしたグランプリの部で、バックティからスタート。JGAルール則り、障害者の特別ルールは適用されません。今年は海外からの参加者を含め19名がエントリーしました。
秋山さんとジェフ・ニコラス選手 |
Q.かなり本格的な競技のようですが? 秋山さんとジェフ・ニコラス選手 |
今年は、切断者ゴルファーにとって世界最高峰の大会NAGAチャンピオンシップで12年連続優勝の記録を持ち、オーストラリアPGAのプロでもあるジェフ・ニコラス選手と彼の弟子たち、またアメリカからは2004年度のJapan OpenのチャンピオンでNAGAチャンピオンシップの米国人ベスト16と海外からの参加者ベスト16で争うロビンソンカップで、毎年米国代表に選出されるダン・コックス選手が参加しました。
さらに今年は韓国からも4名の障害者の方が参加するなど、年々、海外からの参加者が増えるInternationalな大会になってきています。
加え、日本人の参加選手のレベルも非常に高く、Japan Open最多優勝記録を持ち、2002年のNAGAチャンピオンシップで日本人最高の7位に入賞した古田氏や、JGAハンデキャップ0で、2006NAGAチャンピオンシップ、前腕切断の部チャンピオンの小山田氏などが参加し、まさに障害者ゴルファー日本一を決めるのにふさわしいレベルの大会になっています。
Q.今大会での成績、スコアはいかがでしたか?
成績は思うような結果は出せず、90(48,42)、91(44,47)の181で総合の部で11位でした。
初めての競技ゴルフの緊張もあり、また練習ラウンドも含め4連続のラウンドで疲れもあったのだと思います。
そうした状況だったことも含め、これが私の実力なのでしょう。
結果は思うようにいきませんでしたが、本当に楽しい大会でした。
Q.大会に出場してみてのご感想は? |
それだけではなく、海外からの参加者との国際交流や、大会運営に携わるボランティアの方々との運営に対する苦悩や喜びなど多くの話が聞けました。今回の大会で、多くの出会いがあり、普段の生活では見ることのできない、新しい発見と新しい経験を得られました。
Q.秋山様のブログの中で日本障害者オープンゴルフ選手権に優勝し、さらに切断者ゴルフの最高峰であるNAGA (National Amputee Golf Association) Championship に優勝するという目標が掲げられておりますが、現状と今後についてお聞かせ下さい。
Q.秋山様にとってゴルフの良さ・楽しみとは?
ゴルフのいいところは出会いだと思います。
ゴルフは老若男女、国籍、障害のあるなし、上級者、初心者に関係なく、対戦できる稀なスポーツです。それだけ多くの人との輪が広がり、視野を広げることができます。
年下から年上の方まで多くの友人・知人をゴルフで得ることができました。
秋山さん(一番右) |
Q.最後に“ゴルフと義足”について何かあればお聞かせ下さい。 実は切断してからゴルフを始めたため、あまり義足であるために大変なことは思いつかないのですが… 夏場の汗で断端部が蒸れて、外れやすくなること。 義足側の膝を曲げてアドレスができないので、体の軸が右に傾いてしまうこと。 左足の大腿部から義足なのですが、インパクトからフォローにかけて、左股関節の上で体を90度以上回せないため、特殊なスイング(左足踵を軸に足を滑らす<回転させる>)になってしまうこと。 こうした部分を今後の義足の技術進歩で解決できたら、うれしいと思います。 |
秋山さんの義足の主なパーツ |