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2024年3月14日 (木)

CM関節サポーター

スウェーデン アラード社製サポーター「セレクション サムサポート」のご紹介

CM関節をサポートします。

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伸縮性と復元力に優れる薄くて通気性ある最新素材である「セレクション生地」を使用しております。

◎サポート力

◎装着感

◎機能性


特徴 

【機能的なサポート力】
 ガッチリ固定するのではなく手の機能を残しつつ生地の持つ支持性でCM関節をサポートします。農作業、軽作業はもちろん家事、趣味でのご利用にも適しています。また生地は柔らかいので育児中での使用も安心です。

【蒸れにくい生地】
 蒸れにくい通気性に優れるメーカー独自のセレクション生地を使用。肌触りが良く長時間装着しても快適です。

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【薄くシンプルなデザイン】
 薄く手に馴染みフィット感抜群です。大変薄いので上にゴム手袋を装着してお使い頂けます。水周りや畑仕事での使用も可能です。

【丸洗いOK】
 洗濯機で丸洗いできるので衛生的です。

【簡単装着】
 手首に巻くだけで簡単に装着できます。

 

  セレクションシリーズには、CM関節をサポートする「サムサポート」や手関節をサポートする「リストサポート」等、多くの種類がございます。

 いずれも十分なサポート力があり、しかも装着感、フィット感に優れる医療用のサポーターです。

Photo

 

セレクションシリーズは医療機関に出入りの補装具製作会社様を通じてお求めいただけます。

適応については、必ず医師の診断を受けてください。

Tazawabanner

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2024年2月29日 (木)

義足用ライナー「アルファハイブリッドライナー」のご紹介

ウィローウッド社(アメリカ)製義足用ライナー「アルファハイブリッドライナー」のご紹介。

Hybrid

 アルファライナーシリーズには色々種類がありますが、その中でアルファハイブリッドライナーは日本国内で一番利用者の多いライナーなので詳しくご紹介いたします。

 アルファハイブリッドライナーはアメリカのオハイオ州に位置するウィローウッド社が製造販売するライナーです。2010年に発売開始されて以来、多くの方に利用され続けているライナーです。アメリカはもちろん、ヨーロッパ、オーストラリア、日本で沢山実績のあるライナーです。

 

特徴1.快適な質感のハイブリッドゲル

 素材はTPE(サーモプラスチックエラストマー)製のハイブリッドゲルを使用しております。これはTPEにケプラー樹脂を配合して強度をもたせたゲル素材です。クッション性と支持性が両立している感じなのが正にハイブリッド的です。

 TPE製ライナーは熱により形状が変化するのが特徴で、装着している間に断端形状に馴染んでいきます。 少し特異な断端形状をしている方にも対応可能です。空気だまり無く、ピタッと断端にフィットする感じです。

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 TPE製のライナーはきつい締付け感は無いので、長時間装着していても不快感は少ないと思います。また厚み、クッション性があるので傷ができやすい糖尿病など血行障害性の原因による切断者にも適しています。

 ちなみに現在シリコーン製のライナーを使用している義足ユーザー様の方が多いと思いますが、TPE製のライナーはシリコーン製に比べクッション性があり、断端を優しく包み込んでくれるような感じです。消耗交換のサイクルはシリコーン製より少し早くなりますが、その分断端への負荷が少ないのが特徴です。

 

 

特徴2.ライナーが緩くなりにくい

 TPE製ライナーの特徴でもありますが、ゲルの形状が変化して断端に沿ってくれます。多少であれば断端が痩せたときでもライナーが追随してくれます。

 またTPE製ライナーはサイズ規格がS, M, Lといった具合で1サイズあたりの適応範囲が広いです。従ってサイズ選択の難しい新規切断のケースにも利用されることが多いです。

 

 

特徴3.膝が曲げやすい

 カバー生地に特徴があります。グレーの生地は横方向には伸びるが、縦方向には伸びない生地を使用しております。これにより歩行時に義足が縦方向にピストン運動することを抑えます。

 

 そして膝に当る場所には縦にも横にも伸びる白いストレッチの効く生地を使っているので、膝が曲がり易いです。また膝裏周辺のゲルが前側に比べると少し薄くなっているので、更に膝を曲げ易いです。仕事中、授業中座っている時間の多い人にはぴったりです。

Photo

 

 

 特徴4.断端末の違和感が少ない

 アコーディオン式アンブレラが特徴です。キャッチピンを取付けるプラスチックのアンブレラ部がジャバラ状になっており(Sサイズ以外)、断端にフィットします。これによりライナー装着時の断端への違和感を緩和します。またジャバラ状の形状がライナーへの圧を分散し耐久性を増します。アンブレラ部がゲルから剥がれるようなトラブルはありません。

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アルファハイブリッドライナーはこんな方へおすすめ

  • 断端にフィットするライナーをお探しの方
  • 膝の曲げ易いライナーをお探しの方
  • クッション性が必要な方
  • 傷ができにくいライナーを探している方
  • ライナー装着時の締付け感がきらいな方

 

 アルファハイブリッドライナーはクッション性と支持性のバランスの良い義足用ライナーです。いろいろメリットが多く、試着デモ機のご用意もございます。完成用部品に認可済みですので、ライナー選択の際は選択肢の一つにして頂けると幸いです。

Tazawabanner

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2024年1月26日 (金)

インソール材料「カーボンフットプレート」のご紹介 

カーボン製短下肢装具「アラードAFO」を製造販売するスウェーデンのアラード社がカーボン装具製作25年の経験をもとに開発した製品です。

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品名:カーボンフットプレート

品番:28035

 

 カーボンフットプレートはROMを制限し前足部にかかる圧力を分散させ、ロールオーバーを容易にすることでMTP関節と前足部を保護することを目的とします。

 ポストオペシューや装具による術後の固定治療の後の動きを増加させる段階で使用する事も可能です。足趾切断後のバランス改善にも利用可能です。

 

適応: 強剛母指、制限母指、疲労骨折、前/中足部の怪我や関節炎、前足部の外傷、指の捻挫

 

Carbonfootplate

 

 

Photo

 

本製品は必ず既存のインソールや足底装具を上に敷いて使用してください。

Carbonfootplatewithinsole_2



開発担当者のスウェーデン アラード社のデイビッドさんにカーボンフットプレートについて聞きました。

 

Q.開発の経緯を教えてください。
A.近年お客様から当社のカーボン製短下肢装具「アラードAFO」と同様の可撓性、安定性の特徴を有するインソール材料への要望が高まっていました。足の問題には様々な種類がありますが、当社で培った長年の経験をもとに多くの患者様を助けることができるよう最適なインソール材を開発いたしました。

 

Q.この製品はどのような物ですか?
A.インソールの材料となるカーボンファイバー製のプレートです。前足部や中足骨に痛みがあるケースでは、患部を保護または圧力を分散させるために有効です。また立ったり歩いたりする時に支えとなる安定した土台の役割をします。安定した土台は足の痛みや関節症の原因となる足部構造へストレスを軽減します。ROMを制限し前足部にかかる圧力を分散させロールオフを促進することでMTP関節と前足部を保護します。このカーボンフットプレートを使用する場合、加工や適合確認が必要になるケースがあるので補装具製作会社や整形外科を通じて販売されることになります。

 

Q.競合品との違いは?
A.このカーボンフットプレートは最新のカーボンファイバー技術と設備を備えた最先端の当社スウェーデン工場で生産されています。ねじれ剛性にも優れているので、足部に安定感を与えてくれます。また当社のスウェーデン工場で生産される製品は100%再生可能エネルギーで作られています。

 



Tazawabanner

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2023年6月19日 (月)

新商品「キディフロー」のご紹介 

カーボン製短下肢装具 小児用アラードAFOに可撓性の大きなキディフローが加わりました。


品名:キディフロー

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 キディフローは従来から存在するキディゲイト、キディロッカーと同じ形状デザインですが、より柔軟性を持たせ前後への体重移動が容易に行え、歩きにくさがありません。キディフローの登場により小児用アラードAFOのラインナップが拡大され、インソール/SMO装具と従来の小児用アラードAFOとの間のユーザー層をカバーできるようになりました。

  
 キディフローを含む小児用アラードAFOは、インソールやSMO装具と組み合わせることによりA/PとM/Lの安定性を高めることが可能です。一般的にアラードAFOは靴と一緒に使用するので、インソールやSMO装具と機械的に接続する必要はありません。

 

 小児用アラードAFOには「キディフロー」「キディゲイト」「キディロッカー」のラインナップがありますが、歩行分析やROMテスト、筋力テスト等を用いてユーザーに対して適切な装具を選択してください。下部のチャートと注釈も参考に適切な装具と組合せを検討してください。

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  • どのような歩行障害があるのかを包括的に分析することにより適切な装具の決定が可能になります。
  • 過度の回内、回外がある場合は、インソールやSMO装具との併用でM/Lをコントロールする必要があります。
  • 一般的にA/Pのコントロールの必要性が高まるにつれて硬めの装具が必要です。キディフロー、キディゲイト、キディロッカーはインソールやSMO装具との併用により、ほとんどのケースに対応可能です。
  • 併用した状態で歩行分析を含む評価を繰り返し行うことが必要です。
  • 痙性の程度が非常に高い場合やより複合的な歩行障害がある場合は、小児用アラードAFOよりも硬い装具を検討する必要があります。

 

 

【想定される使用方法】
キディフローは発育期に正常な可動域を提供し、より機能的な姿勢の中で足部と足関節を複合的にサポートします。

 

【適応】
下垂足、つま先歩行、固有感覚障害からくる二次的な歩行障害、脳性麻痺や筋ジストロフィー。

 

【禁忌】
以下のようなケースには使用しないでください。

・背屈方向のROMが制限されているケース(中間位から少なくとも5度の背屈が必要)
・強い拘縮
・大腿四頭筋の痙縮
・過度の膝の内外反
・過度の足部の内外反
・クラウチングゲイト

 

2019年にJournal of Paediatric Rehabilitation Medicine で発表された、脳性麻痺児に対しキディゲイト装着時と裸足、靴を装着した時との比較研究*の中で、遊脚相だけでなく初期踵接地と立脚中期での歩行改善が報告された。

*Efficacy of prefabricated carbon-composite AFO for children with unilateral spastic Cerebral palsy exhibiting a drop foot pattern” Journal of Pediatric Rehabilitation Medicine. An Interdisciplinary Approach 12 (2019) 171-180 171


小児用アラードAFOシリーズは、お係りの補装具製作会社様を通じて試着が可能です。


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2023年4月14日 (金)

小児用股関節装具 スワッシュのご紹介

スワッシュは小児用股関節装具です。

脳性麻痺に生じる股関節内転等による歩行障害、座位バランス困難に対して、動作を妨げることなく状況に応じた外転角が得られる設計になっています。

 

適応
●歩行に障害をきたすはさみ足歩行
●独立座位バランスを崩す股関節内転筋緊張

 

禁忌
●股関節の屈曲拘縮 > 20度
●過度の脛骨捻転
●肢位の矯正
●肢位の固定

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座位、立位、歩行時に、それぞれ状態に合わせ必要な外転角が得られる構造になっています。

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従来の装具との一番の違いは、スワッシュは可変する股継手により状況に応じた外転角が得られる仕組みになっていることです。

固定や矯正を目的とする装具ではありません。

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ちなみに、製品名のSWASHはSitting(座位)、Walking(歩行)、And Standing(立位) Hip orthosisの頭文字をとって名付けられています。

 

 


スワッシュが各場面でどのように機能するかを、もう少し具体的に紹介します。


座位

股関節が屈曲すると、自動的に大きな外転角が得られる股継手の設計になっています。

これにより座位時に手で身体の崩れを支える必要がなくなり、手を使った作業、動作を行う事ができるケースもあります。装着時間経過とともに、リーチ動作や上肢を使った動作が改善されていくかを評価してください。

Sitting

 

歩行

歩行時に生じる股関節の屈曲により、下肢を外転位に導き、大腿カフが弧を描くように動きます。

下肢の立位ベースを広げ、はさみ足歩行を減少させ、歩行バランスを向上させます。

初めてスワッシュをご利用する時は、はさみ足歩行に対する初期の外転角設定は容易ではありません。最終的なゴールはできるだけ左右の大腿カフが近づく位置に設定することですが、はさみ足歩行を改善し、股関節のアライメントや姿勢、歩行を整えるために十分な股関節の外転を保つ必要があります。使用時間と共に股継手の外転角設定の見直しが必要なこともあるので定期的な評価が必要です。

Walking



 

立位

股関節伸展時には、股関節内転を防ぐための適度な外転角度を保持する事ができます。

しかも内転方向の力は骨盤の後傾に作用し体幹の良肢位の保持につながります。

ウォーカと一緒に使用する事もできますが、スワッシュ装着によって立位姿勢が改善された結果、高さを見直す必要が生じるかもしれませんのでご注意ください。

Standing

 

 



スワッシュ詳細

スワッシュは、股継手付き骨盤帯、支柱、カフから構成され、これらパーツを組み上げてユーザーにフィッティング納品する装具です。

この組み上げ作業がとても重要なので、義肢装具士様が確実に行ってください。スワッシュの各パーツ自体は出来合いですが、ユーザー様の身体、内転筋の緊張に合わせカスタマイズした角度調整を行ってください。股継手の外転角度調節だけでなく、大腿カフの内外転の調整が必要です。ただ組み上げればよい装具ではありませんし、定期的にフィッティングを評価する必要もあります。

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スワッシュの各パーツは左右対称になるように設定してください。姿勢・機能共に左右非対称のケースがありますが、スワッシュ使用開始後2~4週間は左右対称の姿勢になるように設定してご利用ください。

 

 

スワッシュの種類

スワッシュにはステディとゴーの2種類あります。

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選択の目安としては、体幹の支持を目的とするケースや歩行よりも座位での装具装着を主とするケースではステディを選択してください。

一方はさみ足歩行のコントロールを主とするケースではゴーを選択してください。また腸骨稜と胸郭のスペースが少ないケースではゴーの方がデザイン的に適します。

スワッシュの支柱は2種類あります。広い外転角の123度の支柱を標準としておりますが、車椅子に乗るなどの理由で狭い外転角115度が必要な場合は取寄せることが可能です。

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メンテナンスについて

プラスチックや金属の部分は湿らせたタオル等で軽く拭いて下さい。

スワッシュのカバーは洗濯することができますので、定期的にスワッシュから取外し洗濯機で洗ってください(カバーの取り外し、取り付けは難しくはないですが、少しコツが必要なので事前に練習してください。)。

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スワッシュは装着による良肢位の獲得により、上肢機能の向上や体幹筋の強化が促進されるなどの利点があります。

歩行時には適度な歩隔が得られることにより、足を前に運ぶという一つの動作にのみ集中することがなくなることから、姿勢改善につながるケースもあります。


スワッシュは使用を継続していくなかで、子供たちが正しい動作を学んでいくことを理想としております。

 

 

スワッシュの試着デモ機をご用意しております。先ずは試着デモ機でスワッシュが適応になるのか、継続的に装着できるのかをご確認いただけます。

スワッシュはお係りの補装具製作会社様を通じて試着が可能です。


Tazawabanner

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2023年3月 2日 (木)

リンデエクステンド社アンバサダー 酒井真理子様紹介

当社が代理店を務めるスウェーデン リンデエクステンド社のアンバサダーである

酒井真理子様をご紹介いたします。

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酒井様は2020年、肺炎の悪化から敗血症を患い、両足大腿を切断。

その後リハビリに励む中で出会った、

鉄道弘済会義肢装具サポートセンター義肢装具士の臼井二美男さんに紹介され、

臼井さん主催の

「スタートラインTokyo」にてスポーツ競技に参加し練習に取り組まれております。

 

スタートラインTokyoの練習会は、

年齢も走りのレベルも様々なメンバーが一緒に練習しております。

酒井様は切断後2年足らずで、スポーツ用義足を装着してランニングに挑戦中です。

 

インタビューを交え、酒井様と酒井様の利用している義肢パーツを紹介いたします。

 

Q.スタートラインTokyoに参加されての印象や良かったところをお聞かせください。

A.最初に参加してまず思ったのは、スタートラインTokyoは「活気がある」ということ。

切断障害という壁を乗り越えようと、スポーツに挑むみなさんの前向きな姿勢や明るさを感じました。

決して堅苦しいわけでなく、みんな笑い合いながら楽しい雰囲気で練習していることから自分もすぐに仲間ができて、打ち解けることができました。

 

Q.スポーツ用の板バネ足部を使用しての感想は?

A.最初に感激したのは、その軽さです。

軽いので、「これだったら走れるかも」と思えました。

 

ただ、身体の使い方にはコツが要り、板バネを使いこなすのは

意外に難しいことがすぐにわかりました。

身体は走ろうとしても、うまく板バネのしなりを使いこなせず、

苦労しています。

 

最近はだんだん、体力もついて小走りくらいはできるようになりました。

コツがわかったら一気に走れるようになると思います。

 

Q.スポーツでの目標等あればお聞かせください。

A.まずは走れるようになること。

板バネを使って走れる目安が「うまく(板バネの)しなりを使って飛べているかどうか」なのですが、

今はそれがまだできておらず、力まかせに小走りをしています。

 

板バネのしなりを使えれば、もっと楽な力でジャンプできるので

「ジャンプしながら前へ進む」、つまり走れるようになるのが目標です。

 

 

酒井様は日常用義足では足部にエクスステンドフットを利用しておりますが、

スポーツ時には足部を交換します。

その際、迅速交換コネクタ「エクステンドコネクト」を使用していると

切り替えが大変スムーズで便利です。

動画でもわかる通り、

両側の義足パーツを1分足らずで交換できます。

工具も不要でアライメントがくるう心配もありません。

最初にアライメントを設定すれば、

その後は毎回レンチでの角度調整も不要です。

 

スポーツ用足部に限らず、スタビー(短義足)等にも交換可能です。

1つのソケットを使いまわせるので、ソケット着脱の手間と労力もいらず

コストを抑えることもできます。

 

Q.エクステンドコネクトは便利ですか?

A. 私は4種類の足部を使い分けています。

  • 歩行用の足部
  • スタビーと呼ばれる、長さの異なる短義足を2種類。
  • スポーツ義足

 それらを毎日使い分けているのですが、工具を使わず、

すぐに簡単に足部の交換をできるのが便利で快適です。

 

エクステンドコネクトがなかったら、ソケットごと作らなければなりませんし。

足部を変えるたびにソケットの着脱するのは体力も消耗するうえ、手間が面倒です。

私は床の上で過ごすことも多いのですが

たとえばパソコンやデスクの前に座るときは膝継手を外しています。

歩かないときに膝継手があると重いですし、煩わしいので。

重さが軽減され断端への負荷も抑えられるのもよいと思っています。

膝継手を外しながら椅子に座っていると、疲れた時に体勢を変えるもの楽です。

 

Q.実際にスタビー義足の利用場面についてお聞かせください。

A.スタビーは切断後のリハビリで最初に使いました。

筋力や体力、バランスを養うためです。

 

スタビーは短いので、転んでもダメージが少ないため

アグレッシブにいろいろ挑戦し、できることも増えていって

自信をつけることができました。

 

退院後の現在、スタビーは主に家の中で家事をするときなどにつけています。

床掃除やトイレ掃除のときなど、スタビーですと動きやすいです。

お風呂掃除のときも、スタビーなら濡れても平気です。

 

また毎日筋トレやストレッチもやっているのですが、それらも

スタビーで行うと身体を動かしやすいです。

 

それから重い家具を動かすときやごみ捨てのときにもスタビーを使っています。

もし車を持っていたら、洗車や車のメンテナンスをするときにも使えますね。

また歩行用義足ほど重くないし、短いので

家でリラックスして過ごしたいときや、体調がよくないときもスタビーはおすすめです。

 

エクステンドコネクトは、ターンテーブルと同等機能として使用することもできます

(ターンテーブルとは回旋機能を有する義足パーツの事を指します)。

特に日本の生活様式では床や畳に座る場面は多く、また屋内外での靴の脱ぎ履きが必要となるケースにも直面します。

そのような場面でもターンテーブルを使用する事によって、日常生活を送ることが可能となります。

ターンテーブルは多くの大腿切断者にとって必要な義肢パーツです。

 

エクステンドコネクトは回旋するのではなく、パーツを一度切り離すことによってターンテーブルと同様の効果が得られます。

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Q.その他、エクステンドコネクトがあると便利と思う時は?

A.私は足部を何種類か持っていて

毎日交換するのですが、そのときにエクステンドコネクトを使っています。

 

また玄関での靴の着脱のときにも椅子に座って、エクステンドコネクトで

ひざ下を切り離せば簡単ですし、体勢も楽です。

 

ターンテーブルだと靴が上下反対になるので、靴紐を結んだりするのが難しいのですがエクステンドコネクトで切り離せば、(靴ひもを結んだり、靴を履いたりといった)作業はスムーズで簡単になります。

 

それから洋服(パンツ)を着替えるとき。

ターンテーブルを使っている方が多いですが、

着替えるときは膝継手があると膝継手がパンツやズボンに引っかかったりして

かなり面倒です。

エクステンドコネクトで膝継手を外して、着替えるとパンツやズボンも引っかからず、

スムーズで時間もかかりません。

 

 

酒井様の利用している足部について、

酒井様の利用しているエクステンドフットは不整地での安定性に優れるのが特徴です。

前足部のスプリングに柔軟性があり、凹凸路面に対応してくれます。両側大腿切断者でも安定性をもって移動することができます。ちょっとした段差や排水溝の傾斜、石畳等は都心部でも沢山あります。

エクステンドフットは多軸的な動きをして不整路面でバランスを取り、安心感を与えてくれます。

 Q.普段歩いていてバランスを崩してしまう(崩れそうになる)場所、歩きにくい場面等について教えてください。

A.義足ユーザーは歩道の傾斜がきついときはソケットにも負荷がかかり

身体をもっていかれるので倒れそうになりがちです。

私も他の足部を使っていた時、

路面の傾斜がきついと横に倒れそうになるのが本当に怖くて、

それがエクステンドフットを使い始める動機にもなりました。

 

義足ユーザーになって初めて気が付いたのですが、

日本の路面は水はけのためにほとんど傾斜しています。

その傾斜の上でバランスを取りながら歩くのはとても大変だったのですが

エクステンドフットを使い始めてからは悩みが解消されました。

エクステンドフットですと路面環境による影響を受けづらいからです。

まるで路面の凹凸や傾斜をエクステンドフットが吸収してくれているような感覚です。

 

散歩でたまに公園や神社といった不整地にも行きます。

公園や神社は土や芝生の上でバランスを取りにくいのですが、

エクステンドフットであれば、

足部が路面に吸い付くような動きでバランスをいなしてくれるので

倒れることなく歩けます。

他の足部だったら相当苦労するところですが。

 

Q.エクステンドフットの良さをお聞かせください。

A.不整地や傾斜している路面で

エクステンドフットが路面環境による負担を吸収し、

自分に代わってバランスをとってくれるところです。

 

他の足部だと路面環境に影響を受けてうまく歩けません。

 

エクステンドフットの柔軟性と安定性が人の足に近く、

義足ユーザーの負担を軽減してくれ、

自然な歩容を獲得しやすくしてくれます。

 

酒井様はインスタグラム等SNSでもご自身の義足生活の様子を発信されております。是非ご覧ください。

酒井真理子様のSNS

Instagram⇒https://www.instagram.com/mariko_bilateralprosthetics/

ユーチューブ⇒https://www.youtube.com/@makos2336

 

酒井様がご利用しているパーツについて

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エクステンドフット エクステンドコネクト

 

エクステンドフット エクステンドコネクト エクステンドコネクトとエクステンドフットは酒井様の日常生活をサポートいたします。 酒井様の益々のご活躍を期待しております。


Tazawabanner

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2023年1月13日 (金)

義足用迅速交換式コネクタ ユーザー調査

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リンデエクステンド社が行ったユーザー調査

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イノベーションは常にエンドユーザーのニーズから生まれています。エクステンドコネクトの開発のベースとなったのもユーザーに対する研究とデータです。

切断者が日常生活で直面する困難について2つの調査結果があり、エクステンドコネクト等のクイックチェンジアダプターを使用する事でそれら困難を解決することができます。

 

 

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義足パーツを切り離し・接続できることによる生活の快適性の向上について、

この研究の目的は、義足足部パーツの切り離し・接続が簡易に行えることによって、切断者の生活の質の向上を調査することです。41名の義足ユーザーに対しアンケート調査を実施しました。

 

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調査2(47名)

義足構成パーツとして、クイックチェンジャーアダプターの需要を把握する調査。

活動によって義足パーツを切り離し・接続できるパーツの提案。年齢、体重、身長、切断部位、活動レベルが異なる切断者47名にアンケート調査を実施しました。ユーザーニーズに関するこの調査結果の一部をご紹介します。

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使用例


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2022年12月 8日 (木)

支柱付き反張膝装具「クロス」のご紹介

過伸展防止ストラップと支柱により膝の過伸展を防止する膝装具です。
本体部はナイロン、ポリエステル、ライクラなどの繊維でできています。支柱はアルミニウム製で、曲げ加工は可能です。但し継手軸付近の加工は行わないでください。

 

■過伸展を防止

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膝裏でクロスされた過伸展防止ストラップが支柱へ連結されており、伸展方向に対して制限をかけます。ストラップの引っ張り具合は、片手で調整が可能です。

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支柱はROM調整チップで可動域の調節が可能です。調整チップは屈曲45度、60度、75度、90度 / 伸展10度、20度、30度、40度の種類が付属されます。可動域を無くすことはできません。

 

■装着が簡単

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クロスは筒状のスリーブ式ですが、装着しやすいように様々な工夫がされております。
近位部にはフレームが内蔵されています。このため筒状に保たれるので、装着時に足を入れやすくなっています。また、このフレーム部をつかんで装具を引き上げやすい構造になっています。装具の内側はスムースなインナー生地になっており、摩擦なくスムースに装具を装着することができます。

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また付属される装着補助ツールを使用すると手に障害があるケースでも比較的簡単に装具を装着することができます。
一般的にスリーブ式の膝装具は前開き式に比べてしっかりと固定されるのですが、装着が行いづらいのが難点でした。しかしクロスは上記のように装着が行いやすいよう様々な工夫がされております。当社ユーチューブサイトで装着の動画がご覧いただけます。

 

■アラードAFOと併用可能

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アラード社のカーボン製短下肢装具「アラードAFO」と併用することができます。
脳卒中片麻痺の反張膝に対する下肢装具療法のケースとしてご利用いただけます。


■洗濯できます。

洗濯機で洗うことができます。洗濯機に入れる前に製品から支柱を取り出してください。全てのベルクロをとじて、洗濯ネットに入れて40度のお湯でデリケート設定で洗ってください。乾燥時は平ら干ししてください。

 

■おわりに

クロスは反張膝を抑えアルミニウム製の支柱がしっかりと膝を支持するので安心して歩けます。支柱以外は金属パーツを使用していないので、軽くてかさばりません。

本製品は、義肢装具士による適合納品が必要となります。試着デモ機のご用意もございますので、ご用命の際にはお係の補装具製作会社様へお尋ねください。


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2022年6月16日 (木)

アラードAFOの種類選択の目安

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アラードAFOには沢山の種類があり、どれを選択すれば良いのかを判断するのに難しいところがあります。最適な種類、モデルを選ぶことは大変重要なことなので選択の目安をご紹介いたします。

 

Step1.

先ずは、装具の剛性とユーザーの身体条件を見ながら種類を選択します。

例えば軽い下垂足の方であれば、剛性(硬さ)の低いイプシロンタイプを選択します。反対に少し麻痺の強い方や近位筋肉が弱い方は剛性の高いブルーロッカータイプを選択するようにしてください。

  • イプシロンタイプ:軽度の下垂足
  • トーオフタイプ:中程度の下垂足
  • ブルーロッカータイプ:中~高程度の下垂足、両側ユーザー、前足部切断

 

下の動画を見て頂くと判ると思いますが、装具の硬さ、たわみ方、支持性が異なります。身体機能に合わせた種類を選択してください。

 

Step2.

次にモデルの選択です。

アラードAFO販売当初はトーオフ2.0のみが存在しましたが日本人には少し構造的な高さが高く踵の差高もついていたので、身長が低くリハシューズやスニーカーを履かれることのおおい日本人にも合うようにショートモデルを作らせました。またヨーロッパでもリハシューズやスニーカー等踵の差高の低い靴を履く方もいるので、構造的な高さはそのままに踵の差高だけ下げたトーオフ2 1/2 が発売されました。また、より遊脚相に移行しやすいようにフットプレートの前足部を少し柔らかく仕上げたフロータイプが発売されました。その他、小児用の小さいモデルもございます。

 

  • フローモデル:フットプレートが柔らかくたわみ、前後への可動域があります。
  • 1/2モデル:踵の差高が低く(7mm)スニーカーやリハビリシューズ向き。
  • 2.0モデル:踵の差高が高く(12-16mm)ビジネスシューズ、ドレスシューズ向き。
  • ショートモデル:踵の差高が低く(7mm)また構造的高さも低いので小柄な方でも利用可能。
  • 小児モデル:小児用サイズ

 

このように先ずはユーザー様の身体の機能と装具の剛性を見ながら種類を選択してください。

そしてユーザー様の身長やご利用されている靴を考慮してモデルを選択してください。

 

試着の機会があれば、「トーオフタイプ」をベースに剛性の異なる2種類を履き比べて頂くと良いと思います。剛性の異なる種類を履き比べることによって、ユーザー様に必要な支持・サポート力が判ると思います。過度の剛性(硬さ)は歩きにくさを生じてしまいますので、ユーザー様に最適な種類を選ぶことがポイントです。

またアラードAFO装具を作り替えの際にも従来と異なる種類を試着されることをお勧めします。ご利用期間と共に身体の機能の変化だけでなく参加・活動する生活環境が変わることにより最適なアラードAFOも変化してきますので履き比べる事をお勧めいたします。実際に「トーオフタイプ」を使用していた方が数年間ご利用した後、身体の機能の変化と就労環境が変わったのでもう少し柔らかく撓んで歩きやすい「イプシロンタイプ」へ作り替えたというケースも沢山ございます。反対に機能が回復し、運動もしてみたいので支持力の大きい「ブルーロッカータイプ」へ作り替える方もいらっしゃいます。

当社の貸し出しデモ機に限りがあるので皆様のご希望に沿って全てを試着できるかは判りませんがご了承ください。

 

試着のご依頼はお係りの補装具製作会社へお問合せください。もしくは当社で開催しているアラードAFO試着会にご参加ください。当社(東京都文京区)に来社いただく必要がございますが、担当義肢装具士が製品の説明からフィッティング、簡単なトレーニングまで行いますので興味のある方は是非ご参加ください。

当社の試着会の内容についてはこちらの記事をご覧ください。

●アラードAFO試着会の予約はこちらからお願いします。


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2022年5月25日 (水)

あるリムロジックMユーザーの話

 吸着懸垂用の吸引器であるリムロジックMはソケット内部の空気を強制的に排出し、常に良好義足のな吸着懸垂環境を保つのに役立つパーツです。

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 一般的に吸着による懸垂はピン式懸垂に比べ義足との一体感があるのは容易にイメージがつくと思います。しかし活動と共にスリーブの隙間などから空気が入ると、良好な吸着環境が崩れてしまいます。リムロジック等の吸引器を使用していると、ソケット内に入り込んだ空気を強制的に排出してくれるので常に良好な吸着環境を保つ事ができます。

 このような良好な吸着懸垂は義足との一体感を高め、ボリューム変化の抑制により断端への摩擦・圧を軽減し健康的な断端の維持にもつながります。結果、義足ユーザーの行動、活動範囲を広げる可能性もあります。

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 今回、リムロジックM <ウィローウッド/LLM-1000>を使用している下腿義足ユーザー様からコメントを頂きましたのでご紹介します。

 

 「リムロジックMを使用して実感したメリットは2つです。1つめは、私は断端が短く一般的な方法だと良好な義足懸垂を保つのが難しいです。短い断端だけで身体を支えなければならないので吸引器で吸着環境を維持できないと移動中の不安定が生じます。リムロジックMは支持性を高めてくれるので、屋外でも健常者と同じ状況で就労に就くことができています。 2つめは発汗の問題を解決してくれました。以前リムロジックMを使用していなかった時は断端のボリューム変化があり、ソケットが緩くなると義足ソケット内で汗を多くかくことがありました。義足ソケット内で汗をかくと、ズボンを脱いでスリーブやライナーを外し、断端やライナーをタオルで拭いていました。これは大変な作業でした。周りに人が居るところでこの作業はできないので、トイレの個室を探して行います。リムロジックMを使用してからはこの作業の回数が減ったのでとても助かっています。」

 

義足判定にかかわる皆様へ

 リムロジック等の吸着懸垂用吸引器は高額ではありますが、大変有用な義足パーツです。 使用する義足パーツを選択する際は、義足ユーザーが日々どのような問題に直面しているのか、どのような不満を持っているのか、また生活環境、就労状況でどの義足パーツが本当に必要なのかを考えて選択していると思いますが、リムロジック等の吸着懸垂用吸引器が問題解決の助けになることもあると思います。リムロジック等の吸引器を使用した結果、健常者と同じ就労環境に就くことができるかもしれませんし、義足ユーザーの活動の幅を広げる可能性もあります。行動、活動範囲が広がれば義足ユーザーの社会、経済活動へのますますの参加増進にもつながり、個人だけでなく国としての豊かさにも影響することは簡単に想像できます。


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