当社が代理店を務めるスウェーデン リンデエクステンド社のアンバサダーである
酒井真理子様をご紹介いたします。
酒井様は2020年、肺炎の悪化から敗血症を患い、両足大腿を切断。
その後リハビリに励む中で出会った、
鉄道弘済会義肢装具サポートセンター 義肢装具士の臼井二美男さんに紹介され、
臼井さん主催の
「スタートラインTokyo」にてスポーツ競技に参加し練習に取り組まれております。
スタートラインTokyoの練習会は、
年齢も走りのレベルも様々なメンバーが一緒に練習しております。
酒井様は切断後2年足らずで、スポーツ用義足を装着してランニングに挑戦中です。
インタビューを交え、酒井様と酒井様の利用している義肢パーツを紹介いたします。
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Q.スタートラインTokyoに参加されての印象や良かったところをお聞かせください。
A.最初に参加してまず思ったのは、スタートラインTokyoは「活気がある」ということ。
切断障害という壁を乗り越えようと、スポーツに挑むみなさんの前向きな姿勢や明るさを感じました。
決して堅苦しいわけでなく、みんな笑い合いながら楽しい雰囲気で練習していることから自分もすぐに仲間ができて、打ち解けることができました。
Q.スポーツ用の板バネ足部を使用しての感想は?
A.最初に感激したのは、その軽さです。
軽いので、「これだったら走れるかも」と思えました。
ただ、身体の使い方にはコツが要り、板バネを使いこなすのは
意外に難しいことがすぐにわかりました。
身体は走ろうとしても、うまく板バネのしなりを使いこなせず、
苦労しています。
最近はだんだん、体力もついて小走りくらいはできるようになりました。
コツがわかったら一気に走れるようになると思います。
Q.スポーツでの目標等あればお聞かせください。
A.まずは走れるようになること。
板バネを使って走れる目安が「うまく(板バネの)しなりを使って飛べているかどうか」なのですが、
今はそれがまだできておらず、力まかせに小走りをしています。
板バネのしなりを使えれば、もっと楽な力でジャンプできるので
「ジャンプしながら前へ進む」、つまり走れるようになるのが目標です。
酒井様は日常用義足では足部にエクスステンドフットを利用しておりますが、
スポーツ時には足部を交換します。
その際、迅速交換コネクタ「エクステンドコネクト」を使用していると
切り替えが大変スムーズで便利です。
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動画でもわかる通り、
両側の義足パーツを1分足らずで交換できます。
工具も不要でアライメントがくるう心配もありません。
最初にアライメントを設定すれば、
その後は毎回レンチでの角度調整も不要です。
スポーツ用足部に限らず、スタビー(短義足)等にも交換可能です。
1つのソケットを使いまわせるので、ソケット着脱の手間と労力もいらず
コストを抑えることもできます。
Q.エクステンドコネクトは便利ですか?
A. 私は4種類の足部を使い分けています。
歩行用の足部
スタビーと呼ばれる、長さの異なる短義足を2種類。
スポーツ義足
それらを毎日使い分けているのですが、工具を使わず、
すぐに簡単に足部の交換をできるのが便利で快適です。
エクステンドコネクトがなかったら、ソケットごと作らなければなりませんし。
足部を変えるたびにソケットの着脱するのは体力も消耗するうえ、手間が面倒です。
私は床の上で過ごすことも多いのですが
たとえばパソコンやデスクの前に座るときは膝継手を外しています。
歩かないときに膝継手があると重いですし、煩わしいので。
重さが軽減され断端への負荷も抑えられるのもよいと思っています。
膝継手を外しながら椅子に座っていると、疲れた時に体勢を変えるもの楽です。
Q.実際にスタビー義足の利用場面についてお聞かせください。
A.スタビーは切断後のリハビリで最初に使いました。
筋力や体力、バランスを養うためです。
スタビーは短いので、転んでもダメージが少ないため
アグレッシブにいろいろ挑戦し、できることも増えていって
自信をつけることができました。
退院後の現在、スタビーは主に家の中で家事をするときなどにつけています。
床掃除やトイレ掃除のときなど、スタビーですと動きやすいです。
お風呂掃除のときも、スタビーなら濡れても平気です。
また毎日筋トレやストレッチもやっているのですが、それらも
スタビーで行うと身体を動かしやすいです。
それから重い家具を動かすときやごみ捨てのときにもスタビーを使っています。
もし車を持っていたら、洗車や車のメンテナンスをするときにも使えますね。
また歩行用義足ほど重くないし、短いので
家でリラックスして過ごしたいときや、体調がよくないときもスタビーはおすすめです。
エクステンドコネクトは、ターンテーブルと同等機能として使用することもできます
(ターンテーブルとは回旋機能を有する義足パーツの事を指します)。
特に日本の生活様式では床や畳に座る場面は多く、また屋内外での靴の脱ぎ履きが必要となるケースにも直面します。
そのような場面でもターンテーブルを使用する事によって、日常生活を送ることが可能となります。
ターンテーブルは多くの大腿切断者にとって必要な義肢パーツです。
エクステンドコネクトは回旋するのではなく、パーツを一度切り離すことによってターンテーブルと同様の効果が得られます。
Q.その他、エクステンドコネクトがあると便利と思う時は?
A.私は足部を何種類か持っていて
毎日交換するのですが、そのときにエクステンドコネクトを使っています。
また玄関での靴の着脱のときにも椅子に座って、エクステンドコネクトで
ひざ下を切り離せば簡単ですし、体勢も楽です。
ターンテーブルだと靴が上下反対になるので、靴紐を結んだりするのが難しいのですがエクステンドコネクトで切り離せば、(靴ひもを結んだり、靴を履いたりといった)作業はスムーズで簡単になります。
それから洋服(パンツ)を着替えるとき。
ターンテーブルを使っている方が多いですが、
着替えるときは膝継手があると膝継手がパンツやズボンに引っかかったりして
かなり面倒です。
エクステンドコネクトで膝継手を外して、着替えるとパンツやズボンも引っかからず、
スムーズで時間もかかりません。
酒井様の利用している足部について、
酒井様の利用しているエクステンドフットは不整地での安定性に優れるのが特徴です。
前足部のスプリングに柔軟性があり、凹凸路面に対応してくれます。両側大腿切断者でも安定性をもって移動することができます。ちょっとした段差や排水溝の傾斜、石畳等は都心部でも沢山あります。
エクステンドフットは多軸的な動きをして不整路面でバランスを取り、安心感を与えてくれます。
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Q.普段歩いていてバランスを崩してしまう(崩れそうになる)場所、歩きにくい場面等について教えてください。
A.義足ユーザーは歩道の傾斜がきついときはソケットにも負荷がかかり
身体をもっていかれるので倒れそうになりがちです。
私も他の足部を使っていた時、
路面の傾斜がきついと横に倒れそうになるのが本当に怖くて、
それがエクステンドフットを使い始める動機にもなりました。
義足ユーザーになって初めて気が付いたのですが、
日本の路面は水はけのためにほとんど傾斜しています。
その傾斜の上でバランスを取りながら歩くのはとても大変だったのですが
エクステンドフットを使い始めてからは悩みが解消されました。
エクステンドフットですと路面環境による影響を受けづらいからです。
まるで路面の凹凸や傾斜をエクステンドフットが吸収してくれているような感覚です。
散歩でたまに公園や神社といった不整地にも行きます。
公園や神社は土や芝生の上でバランスを取りにくいのですが、
エクステンドフットであれば、
足部が路面に吸い付くような動きでバランスをいなしてくれるので
倒れることなく歩けます。
他の足部だったら相当苦労するところですが。
Q.エクステンドフットの良さをお聞かせください。
A.不整地や傾斜している路面で
エクステンドフットが路面環境による負担を吸収し、
自分に代わってバランスをとってくれるところです。
他の足部だと路面環境に影響を受けてうまく歩けません。
エクステンドフットの柔軟性と安定性が人の足に近く、
義足ユーザーの負担を軽減してくれ、
自然な歩容を獲得しやすくしてくれます。
酒井様はインスタグラム等SNSでもご自身の義足生活の様子を発信されております。是非ご覧ください。
酒井真理子様のSNS
Instagram⇒https://www.instagram.com/mariko_bilateralprosthetics/
ユーチューブ⇒https://www.youtube.com/@makos2336
酒井様がご利用しているパーツについて
エクステンドフット エクステンドコネクト エクステンドコネクトとエクステンドフットは酒井様の日常生活をサポートいたします。 酒井様の益々のご活躍を期待しております。