肩関節装具「クロスヘミショルダー」
脳卒中後の肩亜脱臼に対するサポート ― 「クロス ヘミショルダー」のご紹介
脳卒中後に多くの患者様が直面する問題のひとつに 肩関節の亜脱臼 があります。麻痺により肩周囲の筋活動が低下すると、腕の重みを支えきれず関節が下方へずれ、痛みや可動域制限、さらには日常生活動作の障害につながることが知られています。
Arya, Pandianらによるシステマティックレビュー(2018, Topics in Stroke Rehabilitation)*では、肩亜脱臼は脳卒中後に高頻度で発生し、疼痛や運動機能の回復を阻害する臨床的に重要な課題であることが示されています。そのため、装具療法を含む多面的なアプローチが有効であると報告されています。
*K.N. Arya, S. Pandian, et al.
Topics in Stroke Rehabilitation 2018 Rehabilitation methods for reducing shoulder subluxation in post-stroke hemiparesis: a systematic review.
クロス ヘミショルダーの特長
スウェーデン アラード社製 「クロス ヘミショルダー」 は、脳卒中後の肩の亜脱臼や疼痛への対応を目的に開発された肩関節装具です。
✅肩関節のポジショニング:肩を安定させ、上肢の重みによる下方牽引を軽減
✅動作を妨げにくいデザイン:従来の三角巾やスリングに比べ、自然な動きを可能にし、訓練を阻害しない
✅長時間装着に対応:軽量で快適な設計により、訓練場面から日常生活まで使用可能
✅装着の容易さ:片手でも装着できる設計で、患者自身や介助者にとって負担が少ない
肩関節装具は多くのメーカーから販売されていますが、「クロス ヘミショルダー」は装着の容易さと快適性に優れている点が最大の特長です。患者様が片手で着脱できるよう設計されています。ぜひ装着動画もご覧ください。
着脱が容易
クロスヘミショルダーは装着が容易に行えるよう様々な工夫がされております。例えば胸部ストラップのバックルはマグネット式バックルを採用し、片手で簡単に付け外しを行うことが可能です。また装着手順番号が各パーツ部に示されていますので、装着手順が明確で判りやすいです。
メリット
■ 患者様にとって
- 亜脱臼の予防・改善により、疼痛発生を抑制
- リハビリ訓練中の安定感を確保し、安心して積極的に訓練に参加可能
- 痛みの軽減により、QOL(生活の質)の維持・向上に貢献
■ 療法士様にとって
- 装具による支持により、安全性を担保しながら訓練を実施可能
- 三角巾や従来のスリングに比べ、より自然な姿勢・動作を引き出しやすい
- 亜脱臼や疼痛リスクを低減し、リハビリテーションプログラムを効率的に進行可能

まとめ
肩亜脱臼に対するリハビリテーションには、電気刺激療法や運動療法など多様な手段があります。これらと併用して「クロス ヘミショルダー」を導入することで、疼痛や機能障害を防ぎつつ、安全で効果的なリハビリを実現できます。
「クロス ヘミショルダー」は、患者様の安心と療法士様の臨床的支援を同時に叶える装具です。臨床の現場でぜひご活用ください。「クロス ヘミショルダー」は病院に出入りの補装具製作会社様を通じての販売になります。

