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2018年10月

2018年10月26日 (金)

吸着懸垂用バルブ700-SP471

義足を懸垂する方法はいくつかあります。
キャッチピンを使用し、機械的に義足を懸垂する方法や吸着環境をつくりだし、義足を吸着懸垂する方法等など。

今回は吸着環境をつくりだすための、義足構成部品であるバルブ製品についてご紹介します。

Suctionpyramid700sp471

サクションピラミッド(700-SP471)


ご紹介するウィローウッド社製サクションピラミッド(700-SP471)は吸着環境を作り出すためにソケット内の空気を排出するバルブ(One way)を備えた4穴ピラミッドコネクタです。主に下腿義足に使用されると思います。


【クッションライナーを使用する吸着懸垂ソケットはこんな仕組みですね】

Photo


アルファライナー等のクッションライナーを装着した断端をソケットに差し込み、ソケット内の空気をバルブが排出します。そしてソケット上縁から空気が入ってこないようにスリーブを装着します。


これにより密閉環境がたもたれ、義足を吸着懸垂する仕組みですね。
一般的には、キャッチピンでの懸垂よりも断端全体で義足を懸垂するので、義足との一体感があると言われています。

この吸着懸垂システムに使用される構成部品のバルブですが、下の写真のようなバルブをソケットに穴を開けてねじ込み、ソケット内の空気を排出するのが一般的だと思います。

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ソケットから飛び出るのでぶつけたり、外観がすっきりしなかったりします。


そこで、開発されたのがウィローウッド社製サクションピラミッド(700-SP471)です。
下の写真のようなゴム製バルブが4穴ピラミッドコネクタの中に内蔵されております。

Suctionpyramid1valve


専用のソケットブロック(700-250)をラミネーションしたソケットにこの(700-SP741)を接続する事により、見た目がスッキリしたソケット製作ができます。

特に製作方法に難しい点はありません。一般的なソケットブロックを使用する時と同じ方法です。

バルブを内蔵したサクションピラミッド(700-SP471)はクランプアダプタと接続され、収納されます。

Sp471

One Wayバルブなのでシールイン式には使えないと思いますが、クッションライナーとスリーブを使用した吸着懸垂には最適と思います。

またバルブだけの消耗交換も簡単というメリットがあります。ゴム製バルブをはめ替えるだけなので作業はものすごく簡単です。

今回は、見た目がスッキリしたソケットができる、大変スマートな吸着懸垂用バルブパーツであるウィローウッド社のサクションピラミッド(700-SP471)をご紹介しました。


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2018年10月16日 (火)

第8回義肢セミナー(福岡・沖縄)は終了しました

田沢製作所、ナブテスコ株式会社の共同開催の第8回「義肢セミナー(福岡・沖縄)」は、無事に終了いたしました。

3年前に始動したこの「義肢セミナー」プロジェクトは、これまで札幌、花巻、仙台、新潟、大宮、東京、名古屋、大阪、広島で開催してまいりました。今回は、いよいよ九州・沖縄地方での初開催となりました。

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両会場とも多くの医療従事者の方々にご来場いただき、各製品を臨床の角度からご紹介することができました。

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ご参加いただいた皆様、また沖縄での会場をご提供頂きました砂田義肢製作所様、この場をかりて御礼申し上げます。

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ご紹介した製品や内容を、日常の業務の中でご利用頂ければ幸いです。


ありがとうございました。


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2018年10月 1日 (月)

足部の色の話

弊社で取扱うウィローウッド社足部のうち、カーボンの板バネタイプの足部が数種類あります。

Wwfoot_2

左から「デュラウォーク」「トレイルブレイザーMA」「パスファインダーⅡ」「フュージョン」。

これら足部は、板バネ部分とフットカバー部分に分けることができる構造になっています。

板バネ部分は滅多に壊れませんが、フットカバー部はどちらかというと消耗品的な要素が多いので、交換することが想定されます。よって最近販売されている板バネタイプの足部は、このように足部本体とフットカバー部が分かれる構造が主流です。

ウィローウッド社足部のフットカバーに関して、以前は白人向けの白い色しか存在しなかったのですが、現在では3種類の色から選べるようになっています。

Dsc_0207(3種類の色: タン、ミディアムブラウン、バフ)

野山歩きで日焼けした私に合う色は”タン”でしょうか。

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人によって肌の色は様々ですから、自分の肌の色に近い色を選べるのは良いですよね。

上記4製品はご注文時にフットカバーの色の他、ユーザー様の体重や活動レベルによってスプリングの硬さを選択して頂き、その都度アメリカから輸入しております。

ユーザー様に、よりカスタマイズした仕様の製品を提供できるようになっています。一般的なサイズ仕様であれば国内に試着品がございますので、ご用命の際にはお係りの補装具製作会社様にお尋ねください。


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