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2022年6月

2022年6月16日 (木)

アラードAFOの種類選択の目安

Afo

アラードAFOには沢山の種類があり、どれを選択すれば良いのかを判断するのに難しいところがあります。最適な種類、モデルを選ぶことは大変重要なことなので選択の目安をご紹介いたします。

 

Step1.

先ずは、装具の剛性とユーザーの身体条件を見ながら種類を選択します。

例えば軽い下垂足の方であれば、剛性(硬さ)の低いイプシロンタイプを選択します。反対に少し麻痺の強い方や近位筋肉が弱い方は剛性の高いブルーロッカータイプを選択するようにしてください。

  • イプシロンタイプ:軽度の下垂足
  • トーオフタイプ:中程度の下垂足
  • ブルーロッカータイプ:中~高程度の下垂足、両側ユーザー、前足部切断

 

下の動画を見て頂くと判ると思いますが、装具の硬さ、たわみ方、支持性が異なります。身体機能に合わせた種類を選択してください。

 

Step2.

次にモデルの選択です。

アラードAFO販売当初はトーオフ2.0のみが存在しましたが日本人には少し構造的な高さが高く踵の差高もついていたので、身長が低くリハシューズやスニーカーを履かれることのおおい日本人にも合うようにショートモデルを作らせました。またヨーロッパでもリハシューズやスニーカー等踵の差高の低い靴を履く方もいるので、構造的な高さはそのままに踵の差高だけ下げたトーオフ2 1/2 が発売されました。また、より遊脚相に移行しやすいようにフットプレートの前足部を少し柔らかく仕上げたフロータイプが発売されました。その他、小児用の小さいモデルもございます。

 

  • フローモデル:フットプレートが柔らかくたわみ、前後への可動域があります。
  • 1/2モデル:踵の差高が低く(7mm)スニーカーやリハビリシューズ向き。
  • 2.0モデル:踵の差高が高く(12-16mm)ビジネスシューズ、ドレスシューズ向き。
  • ショートモデル:踵の差高が低く(7mm)また構造的高さも低いので小柄な方でも利用可能。
  • 小児モデル:小児用サイズ

 

このように先ずはユーザー様の身体の機能と装具の剛性を見ながら種類を選択してください。

そしてユーザー様の身長やご利用されている靴を考慮してモデルを選択してください。

 

試着の機会があれば、「トーオフタイプ」をベースに剛性の異なる2種類を履き比べて頂くと良いと思います。剛性の異なる種類を履き比べることによって、ユーザー様に必要な支持・サポート力が判ると思います。過度の剛性(硬さ)は歩きにくさを生じてしまいますので、ユーザー様に最適な種類を選ぶことがポイントです。

またアラードAFO装具を作り替えの際にも従来と異なる種類を試着されることをお勧めします。ご利用期間と共に身体の機能の変化だけでなく参加・活動する生活環境が変わることにより最適なアラードAFOも変化してきますので履き比べる事をお勧めいたします。実際に「トーオフタイプ」を使用していた方が数年間ご利用した後、身体の機能の変化と就労環境が変わったのでもう少し柔らかく撓んで歩きやすい「イプシロンタイプ」へ作り替えたというケースも沢山ございます。反対に機能が回復し、運動もしてみたいので支持力の大きい「ブルーロッカータイプ」へ作り替える方もいらっしゃいます。

当社の貸し出しデモ機に限りがあるので皆様のご希望に沿って全てを試着できるかは判りませんがご了承ください。

 

試着のご依頼はお係りの補装具製作会社へお問合せください。もしくは当社で開催しているアラードAFO試着会にご参加ください。当社(東京都文京区)に来社いただく必要がございますが、担当義肢装具士が製品の説明からフィッティング、簡単なトレーニングまで行いますので興味のある方は是非ご参加ください。

当社の試着会の内容についてはこちらの記事をご覧ください。

●アラードAFO試着会の予約はこちらからお願いします。


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