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2020年3月

2020年3月24日 (火)

小児用装具のご紹介

当社が代理店を務めるスウェーデンのアラード社は小児用の装具を沢山取り揃えしているので、その一部をご紹介いたします。

どれも北欧にとどまらず、世界中で利用されているユニークな装具です。機能だけでなく、デザインもスタイリッシュで子供たちに受け入れの良い装具です。

※ご紹介するパーツは、医師の処方にもとづき、資格を有した義肢装具士によりフィッティング加工され、適合納品されます。

 

1. SOTレスティングスプリント

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手関節、手指の安静保持装具です。

肌触りのよい素材でできているので、装着時の不快感が少ないと思います。内部にはアルミ芯材が入っているので、形状を調節することができます。クッション材を貼ったり形状を整えたりして利用者に合わせてフィッティング加工して使用します。

もともとは大人用に開発されたのですが、脳性小児麻痺のお子様からも要望が多く、小児にも対応できるサイズを取り揃えました。

SOTレスティングスプリントの手のひらの形状は安静肢位の形になっているので、手のひらのアーチをサポートしてくれます。手のアーチが崩れると手の機能低下の要因にもなります。

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また、アラード社では、拘縮がおこる前からのハンドセラピーが重要と考えていますので、上肢の運動性の減少につなげないためにも、安静時にはSOTレスティングスプリントを装着してお過ごしいただければと思います。

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その他、SOTレスティングスプリントに関しては、こちらをご覧ください。

 

2.スワッシュ

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スワッシュは、脳性小児麻痺に生じる筋緊張から起こる股関節の内転・内旋を防止し、立位・歩行・座位を安定させる小児用股関節装具です。

ちなみに、スワッシュ(SWASH)という製品名は、Sitting Walking And Standing Hip orthosisの頭文字をとって名付けられています。つまり、立った時、歩いた時、また座った時でも機能する装具なのです。

スワッシュは肢位を固定する装具とは異なり、常に可変する継手の外転角が子供たちの動作を妨げることなく、補助を行う装具です。可変するといっても、どのようにでも動いてしまうわけではなく、適切な動作を導くように動いてくれます。

例えば、歩行時に生じる股関節の屈曲により下肢を外転位に導き、はさみ足歩行を減少させます①。また、座位では大きな外転角が得られ、子供たちが体幹のバランスをとるために手で支える必要を減少させ、手を使った動作の範囲が広がります②。手がフリーになるだけで動作やコミュニケーションの幅は大きく広がると思います。

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このようにスワッシュは訓練時または日常生活の中で、それぞれの必要な動作をサポートし、子供たち自身が正しい動作を自覚することを目的としている装具です。

その他、スワッシュ装具に関する適応や利点など詳しくは、こちらをご覧ください。

 

3.キディゲイト

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小児用の製短下肢装具です。

カーボン製で、大変軽量で薄いのが特徴です。重量はなんと85g~。力のないお子様でも、装具が軽いので履いていて疲れにくいと思います。さらにカーボンの反発を利用して、歩行をアシストしてくれます。

キディゲイトは先ず靴の中に入れて、靴を履くようにして使用します。必ず靴を履く必要がありますので、どうしても家の中でご利用したい場合は、学校で履かれるような上履きをご利用ください。キディゲイトは大変薄いので、市販の靴が利用できます。量販店で売っているスニーカーでOKです。わざわざ装具用の大きめの靴を用意する必要はありません。目立たないのも利点と思います。いや、キディゲイトなら目立ってもカッコいいと思います。

場合によっては、インソールを併用し足の変形をコントロールする必要があります。ご利用者の足に合わせて加工が必要となるケースも多いので、理学療法士の先生と装具士様による適合がとても大切です。

アラード社のカーボン製短下肢装具について、機能や特徴等詳しくは、こちらをご覧ください。

 

ご紹介した各種装具の試着デモ品のご用意がございます。ご興味のある方は、お係りの義肢装具士様へお尋ねください。

最後にアラード社の小児装具紹介動画がございますのでご覧ください。


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