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2021年11月

2021年11月27日 (土)

アラードAFOセミナーを開催いたしました。

当社取扱いスウェーデン アラード社のカーボン製短下肢装具「アラードAFO」の医療従事者向けのオンラインセミナーを開催いたしました。

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今回は“試着でおさえる6つのポイント”と題してアラードAFOの基本的な特徴から試着時のポイントをご紹介いたしました。

ご存じの方も多いと思いますが、アラードAFOはカーボン製でその特徴を利用したダイナミックな短下肢装具です。神経麻痺による下垂足に対し、立脚相での支持性と踏み返しを復元します。

簡単に特徴を挙げると

  • 軽量
  • 薄型で目立たない
  • カーボンの撓みを利用して衝撃吸収とエネルギー反発を行う
  • ロッカー機能を再現
  • 市販の靴が利用可能

 

靴が必ず必要になるので、家の中でもご利用の方は上履きを使用する必要があります。 気を付ける点としては、アラードAFOで足の変形をコントロールすることはできませんので、ケースによってはインソールを併用したり、フットプレートを加工する必要があります。 また、アラードAFOには剛性の高いブルーロッカーから剛性の低いイプシロンフローまで種類があり、セミナーではそれぞれの特徴や選択のポイントをご説明しました。

 

最後に当社の装具士より試着時の6つのポイントをご説明しました。昨年よりアラードAFO試着会を田沢製作所内で開催しており、多くの装具ユーザー様が試着に来られております。その中で、当社スタッフも注意すべき点や効果的な試着方法等を学んでまいりましたのでポイントとしてまとめ、ご紹介いたしました。

  1. 使用上の注意
  2. 身体機能の評価
  3. 適切な種類の選択方法
  4. フィッティング、アライメントの確認
  5. 歩行トレーニング方法
  6. 歩行の評価

 

最終的にはユーザーに合わせた適合フィッティング納品が必要ですが、簡単に試着ができます。使用感、歩容などを試着にて確認することができるのもアラードAFOの利点の一つだと思います(試着デモ機は全国の補装具製作会社様を通じてお貸出しとなります)。

約30分程の医療従事者向けのセミナーです。カーボン製短下肢装具に興味のあるリハ施設様、装具士様に是非受講いただきたい内容です。今回実施したセミナーを個別に開催することも可能ですので、ご興味のある方は田沢製作所マーケティング部までお問合せください。


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2021年11月19日 (金)

義肢コネクタ エクステンドコネクトのご紹介

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義肢用コネクタ「エクステンドコネクト」にアンカー取付けタイプA100-QPが加わりました。

ソケットにラミネーションされたアンカーパーツにねじ込めます。A100-QPの遠位にはオスピラミッドもしくはメスピラミッドが取り付け可能です。

このエクステンドコネクトを使用する事により、義足パーツを迅速に切り離すことが可能となります。 再取り付け後のアライメント調整は不要ですので、工具無しでパーツの切り離し、取り付けが行えます。エクステンドコネクトは、ロッキングホイールを有するクイックフィットユニットと受けとなるベースユニットから構成されます。

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A.クイックフィットユニット

B.ベースユニット

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種類があるので組み合わせによりほとんどの義足構成に組み込めます。

 

このエクステンドコネクトを使用する事により以下のようなことが可能となります。

例えば 義足ユーザーにとってタイトなズボンの着脱は難しいです。足首は固定されてしまっていますのでズボンを通すのは困難です。スーツを着用しないといけないビジネスマンは少なくないと思います。 特に手にも障害のある方にとっては、着衣も制限されてしまいます。

 

また車の助手席や飛行機等、狭い空間に留まるときに簡単に義足パーツを切り離せます。仕事で車、飛行機での移動が多い方もいらっしゃると思いますが、パーツを切り離せることにより身体への負担も軽減できます。 

 

一つのソケットで2タイプの義足として利用する事もできます。ソケットの下にエクステンドコネクトを取付けることによりソケット以下のパーツを組み替えることができます。例えば両大腿切断者が転倒の危険を防ぐために、屋内ではスタビー式義足に切り替えたりできます。

 

 

残念ながら2021年11月現在エクステンドコネクトは完成用部品に認可されておりません。 自費でならば問題なくご利用いただけます。公費で使用する場合は、特例補装具費の支給に則ってご利用ください。完成用部品認可まではご不便をおかけしますが申し訳ございません。

詳しくは厚生労働省サイトの補装具費支給制度の説明の中の ア.補装具費支給事務取扱指針をご確認ください。 

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補装具は原則1個の支給になりますが、補装具費支給事務取扱方針の中でも以下の様に書かれております。しかもエクステンドコネクトを使用すればソケットは使いまわしが可能なのでコストを抑えることができます。

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いずれにしても、このパーツが職業や生活の上で必要な事をユーザー様が訴え、更生相談所に認めてもらう必要があります。あったらいいな~程度では認めてもらえないと思いますので、しっかりと必要性を訴えてください。


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2021年11月14日 (日)

クリストファー・リンデさん

リンデエクステンド社の創業者である三肢切断者のクリストファー・リンデさんはとてもエネルギッシュで活動的な方なのでご紹介します。

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自ら開発した義肢パーツを使用して様々なアクティビティにチャレンジしています。特にエクステンドフットは多軸的な動きがあり、安定性に優れるだけでなく不整地でも断端や関節に余計な圧がかかりません。Xtendfootlimb

また彼の開発したエクステンドコネクトは迅速に義足パーツを切り離すことができます。しかも取付け後の再調整は不要なので義足ユーザーの活動の幅を広げることができます。

彼のユーチューブサイトからそのアクティビティの一部動画をご紹介します。

 

◉ゴルフに挑戦

起伏のあるゴルフコースでも安定性をもって移動できるだけでなく、上手にスウィングできているのがわかります。エクステンドフットは安定性抜群です。街中での階段や段差だけでなくゴルフやハイキングまで十分楽しめます。

 

◉クレー射撃に挑戦

足の配置、フットワークが大切だそうです。

 

◉チェアスキーに挑戦

チェアスキーに座る前に足部パーツを切り離しています。エクステンドコネクトが付いていると切り離しが簡単です。

 

◉SUPサーフィンに挑戦

スタビー式義足に切り替えSUPサーフィンに挑戦しています。エクステンドコネクトとエクステンドフットは防水です。

 

◉自転車に挑戦

三肢切断者用の自転車⁈

 

◉シッティングウエイクボード

凄い!これは勇気と体幹バランスの問題ですかね。

 

◉水泳に挑戦

クリストファーさんはパラリンピックロンドン大会、北京大会の水泳競技に出場するほどのアスリートです。

エクステンドフットは全国の補装具製作会社様を通じて試着が可能です。


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2021年11月 8日 (月)

義肢パーツの消耗交換について

ライナーロックのキャッチピン交換について

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当社で取扱う義足用パーツのカスケイド ライナーロック<IRS-200-AK / IRS-600-AK / IRS-600-AKT / IRS-650-AKL>は完成用部品に認可されておりますが、キャッチピン等消耗交換品は個別に完成用部品にリストされてはおりません。

ソケット交換の時期より早くキャッチピンが摩耗する事はありますので必要に応じてキャッチピンを交換してください。

厚生労働省のサイト内で、https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/yogu/index.html

補装具の種目、購入等に要する費用の額の算定等に関する基準の運用について以下のような説明があります。

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